内容説明
現代の日本政治と国際政治の分析に社会改革への視点から、いち早く的確な分析を加え、日本のジャーナリズムをリードし、現代日本の構造分析と変革への視座を発し続けた山川暁夫=川端治。本書は、沖縄返還と日米安保、金大中拉致など日韓問題、構造汚職と保守政治、中東情勢、昭和の終焉と天皇制、ガイドライン安保など、1970年から2000年まで、戦後史の結節点で書き下ろされた主要論文を集大成。日本の変革を希求するすべての人びとのための現代史。
目次
第1部 1970~72年(日米共同声明と日本人民の70年代闘争の展望;アジアは恐るべき核戦争へ突入するか;沖縄協定の問題点―その侵略的・屈辱的内容 ほか)
第2部 1973~83年(新大西洋憲章と統合帝国主義;日韓関係研究―その金脈と人脈;ベトナム革命勝利が日本労働運動に問いかけるもの ほか)
第3部 1984~91年(“新しい型の党”を―建党協運動への問題提起をかねて;「国家改造計画」としての行革と軍事;厳しい「憲法」と「安保」の対立―不戦平和を求める沖縄に学ぶ ほか)
第4部 1993~99年(今日の改憲攻撃と三千語宣言運動―アジア諸民族と共生する拠点として;政界の動乱と社会党の解体―「55年体制」崩壊の位相とその歴史的意義;「リベラル」とはどんな政治なのか―本当の対立軸への混迷の仕掛け ほか)