出版社内容情報
宝暦年間、二代目團十郎と人気を二分した破天荒な講釈師!
芝居のように演じる「仕方講釈」の深井志道軒(ふかい・しどうけん)が
数々の事件を解決に導く痛快無比の時代小説!
大僧正の侍僧・新蔵は栄達を諦めて還俗。
一時は乞食坊主まで身を落とすが、四十歳にして辻講釈を習い、
浅草寺の観音堂脇で江戸っ子の人気を博す。
そのうち浅草の住人から様々な厄介事の相談が持ち込まれて――。
実在の講釈師を題材に、火付盗賊、失踪、誘拐と続く事件に立ち向かいつつ、
江戸っ子を笑いの巻き込む人情話芸!
【目次】
序 章 怨念孕む
第一章 あの橋を渡れば
第二章 遠い約束
第三章 天才馬
第四章 表裏
第五章 拐かし
第六章 天網の共鳴
第七章 入牢
終 章 さらなる高みへ