出版社内容情報
酔狂のままに書かれた傑作戯曲
「これは悲喜劇なのだ」(イプセン)
内容説明
酔狂のままに書かれた傑作戯曲。
目次
第1幕
第2幕
第3幕
第4幕
第5幕
著者等紹介
毛利三彌[モウリミツヤ]
成城大学名誉教授(演劇学)。文学博士、ノルウェー学士院会員、元日本演劇学会会長。主著書:『北欧演劇論』、『イプセンのリアリズム』(日本演劇学会河竹賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
コニコ@共楽
14
『人形の家』を読んで、もう少しイプセンの戯曲を読んでみたくなった。セリフに微妙な伏線が網の目にように張られていて、注意深く読まないと意図が読み取れない戯曲。それもシンボリックな形で出てくるので、後になって「なるほど」と思えるものが多い。タイトルの゛野がも”も大いなる犠牲者のシンボルといえるだろう。正義を振りかざすグレーゲスルの運命も読み手の想像力を喚起するものだ。2世代の因縁が暴露された果てのやるせない思いが残る。2025/11/15
nightowl
2
岩波に続き二度目。正論が必ずしも人を幸福にするとは限らない、に尽きる戯曲。主人公のヤルマールにとっては周りが見えていない状態だったかもしれないけれど、現在の生活で経済的にも精神的にも充足しているのにそれを荒らすようなことをするのは如何なものかと改めて感じた。俳優座上演ではグレーゲルスを真面目すぎるキャラクターにしたことや、ヘドヴィグを豪商ヴェルレが攫ってゆく幻影を見ているヤルマールなど分かり易く更に救われない解釈を展開。 https://haiyuza.net/performances24/nogamo/2025/01/02
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