出版社内容情報
入手困難の絶版本となっていた、第74回日本推理作家協会賞【評論・研究部門】受賞作が増補版となって再刊! 第二巻は欧州古典作家に関する論考と日本国内作家を中心とした作家論を「イングラド・スコットランド・アイルランドの作家たちの章」と「大西洋と太平洋の彼方の作家たちの章」の二部構成で収録。
内容説明
第74回日本推理作家協会賞(評論・研究部門)受賞作。本当の主人公は犯人かもしれない。真田啓介ミステリ評論の集大成にして“クラシック・ミステリ・ルネサンス”30年史の証言!第2巻には英米作家論のほか、江戸川乱歩や横溝正史から狩久まで昭和時代を彩る日本作家に係る論考を収録。
目次
1 イングランド・スコットランド・アイルランドの作家たちの章(ゴシック・ロマンスを読みすぎた少女;魔神アスモデの裔;『月長石』の褪せぬ輝き;シャーロック・ホームズという人生;クロフツ『樽』を論ず ほか)
2 大西洋と太平洋の彼方の作家たちの章(異彩を放つ超本格派(ストリブリング『カリブ諸島の手がかり』解説)
文豪、座談家、ときたま探偵(デ・ラ・トーレ『探偵サミュエル・ジョンソン博士』解説)
動かす力としての愛(マーガレット・ミラー『雪の墓標』解説)
バンコランの変貌(カー『四つの凶器』解説)
レーン四部作を論ず ほか)
著者等紹介
真田啓介[マダケイスケ]
探偵小説研究家。1956年、東京生れ。東北大学法学部卒。宮城県仙台市で地方公務員として勤務する傍ら趣味の探偵小説の蒐集・研究に取り組み、特に古典的な英国作家の作品に親しむ。1990年代後半からの古典ミステリ発掘ブームに際し、「世界探偵小説全集」(国書刊行会)、「論創海外ミステリ」(論創社)等で解説を多数手がける。著書に『英国古典探偵小説の愉しみ アントニイ・バークリーとその周辺』(2012、ROM叢書)、『真田啓介ミステリ論集 古典探偵小説の愉しみ(全2巻)』(2020、荒蝦夷)があり、後者で第74回日本推理作家協会賞評論・研究部門を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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