論創ノンフィクション<br> 人はなぜ他者を差別するのか―排除と差別、そしてヘイトの現在地

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論創ノンフィクション
人はなぜ他者を差別するのか―排除と差別、そしてヘイトの現在地

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  • サイズ 46判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784846024642
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

なぜ差別はなくならないのか? 差別する側は、差別される側のことをどれだけ知った上で差別しているのか? 差別される側の苦難を想像すれば、差別はなくなりそうなものだ。しかし、差別する側の多くは、その対象に関する情報や実態などを知ろうとしない。だからこそ、本書ではどんな人がいかなる理由で差別されているのかを検証する。「どうせ、なくならない」「差別される側にも問題がある」と冷笑しながら差別を見過ごす人が、ひとりでも減ることを祈りつつ。


【目次】

刊行に寄せて 森達也/阿久澤麻理子 「土地」と部落差別/角岡伸彦 土地と血縁をめぐる物語/神谷悠一 ジェンダーに関する差別を考える/木原育子 アイヌ民族への差別意識に潜むものとは/斎藤環 精神障害差別の構造/佐藤光展 笑顔と元気を伝える/塩田祐子 元受刑者は差別されても仕方ないのか?/渋井哲也 学校における排除と差別/スマイリー・キクチ ネットで「殺人犯」にされた僕が、いま思うこと/武田砂鉄 「ヘイト本」量産がこの現在を生んだ/朴順梨 新宿の真ん中で「ニッポンから出ていけ!」と叫ばれる/朴蕙彬 あなた何歳のひとですか?/森達也 差別という「呪い」について/安田浩一 クルド人に憎悪の刃が振り下ろされる街

内容説明

なぜ差別はなくならないのか?差別する側は、差別される側のことをどれだけ知った上で差別しているのか?差別される側の苦難を想像すれば、差別はなくなりそうなものだ。しかし、差別する側の多くは、その対象に関する情報や実態などを知ろうとしない。だからこそ、本書ではどんな人がいかなる理由で差別されているのかを検証する。「どうせ、なくならない」「差別される側にも問題がある」と冷笑しながら差別を見過ごす人が、ひとりでも減ることを祈りつつ。

目次

[部落]阿久澤麻理子 「土地」と部落差別
[部落]角岡伸彦 土地と血縁をめぐる物語
[ジェンダー]神谷悠一 ジェンダーに関する差別を考える
[アイヌ民族]木原育子 アイヌ民族への差別意識に潜むものとは
[精神疾患]斎藤環 精神障害差別の構造
[知的障害者]佐藤光展 笑顔と元気を伝える
[元受刑者]塩田祐子 元受刑者は差別されても仕方ないのか?
[学校]渋井哲也 学校における排除と差別
[SNS]スマイリーキクチ ネットで「殺人犯」にされた僕が、いま思うこと
[ヘイト本]武田砂鉄 「ヘイト本」量産がこの現在を生んだ
[在日韓国・朝鮮人]朴順梨 新宿の真ん中で「ニッポンから出ていけ!」と叫ばれる
[高齢者]朴〓彬 あなた何歳のひとですか?
[差別全般]森達也 差別という「呪い」について
[在日外国人]安田浩一 クルド人に憎悪の刃が振り下ろされる街

著者等紹介

森達也[モリタツヤ]
広島県呉市生まれ。映画監督。作家。テレビ番組制作会社を経て独立。1998年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。10年に刊行した『A3』で講談社ノンフィクション賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

葵

31
部落差別、外国人差別、ヘイトスピーチなど様々な差別についての10以上の文章。差別とは「人を個としては見ずに、民族や宗教や出自や男女など属性で分けること」「そしてメロンやリンゴのように等級をつけること」「さらに等級をつける主体の側は、つけられる客体の側を自分たちの下に配置すること」との森達也さんの言葉があった。正直私も日本語学校で教えた時に、ある国の生徒に苦手意識を持った経験があり、自分に差別意識が生じたのかと悩んだことがあった。しかしその国には友人も尊敬する人もいる。自分も相手も「個」として向き合いたい2026/03/02

どら猫さとっち

14
路上で、マスコミで、ネットで、あらゆる社会の場で蔓延している差別。部落、在日外国人、アイヌ民族、SNSやヘイト本など、差別は何故起きているのか。その正体とは?各分野の識者が、差別の現在と歴史そしてこれからを論じた一冊。今もヘイト発言が出回り、差別はなおも色濃くなっている。これから考えなければならないのは、差別することの苦しさ、差別されることの悲しみを知ることだ。そして、なくならないとしても差別をどう減らすことができるか考えることだ。2026/04/10

てくてく

9
部落、ジェンダー、アイヌ民族、精神疾患、知的加害者、元受刑者、在日外国人たちに加えられる差別に関して考察する13の論考が収録されている。差別の対象とされることで感じる恐怖や不安が指摘されている中、森氏の論考の中の「差別は、個を失い、集団に埋没する瞬間に生まれる」「差別は、個を失い、集団に埋没する瞬間に生まれる。だが、個として向き合うことで、怪物に建ち迎えるかもしれない」が特に印象に残った。2026/03/06

ぎゅう

4
政情について見るのも聞くのも好きではない。知ると理不尽な暴力に怒りが募るから。人は弱いから群れて、社会を築くことで強くなった。一方で集団化が強まるほど異質な少数派への攻撃が激しくなる。差別をする人の主語はわが国、我らなどの集合を示す代名詞だそう。私たちとそれ以外。差別の相手も個で捉えずステレオタイプ化したイメージで一括りにする。差別は正義の名の下で行われる。という一文にハッとする。差別的な主張を繰り出す人たちは確かに自分たちが正しいと信じて疑わない。2025/12/27

tsumahiro

3
メインタイトルと内容が合っていない。サブタイトルに合致する14の論考を掲載。キクチ氏と森氏の論考には、メタ認知というか俯瞰的な視点を感じたが、大半は差別される当事者又は支援者が、言い方は悪いが頭に血が上った状態で書いた印象。文字数の制限もあるだろうが、メインタイトルが指し示す議論への頭出しに達していないのは残念。普段報道で目にしない種類の差別が網羅的に知れるのは有益。差別の解消は個人の努力もさることながら、個の弱さをさらけ出しても許容される社会、集団への帰属を過度に求めない社会の醸成が必要だと感じた。2026/07/01

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