出版社内容情報
一念出家から始まる直木賞作家の生き様の跡。
その実、作家は如何にして苦境を乗り越えて生き継いだのか?多数派に非ざるが故の〝真実〟への希求。奥深い仏法と瞑想の真価を語る老僧の『百』の想いにその軌跡がある。激賞された直木賞作品から三十五周年の記念塚。六十七歳の出家から九年目--、
日本とタイの往来とブッタのお寺暮らしでの奥深い教えに基づき、テーラワーダ僧として、教えの中心の八正道(正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定)を解説、ヴィパッサナー瞑想の実践方法など織り込んで、紹介する。
若き日の日本での様々な出会いと別れを仏道修行の合間に思い出しながら、綴った『老作家チェンマイ托鉢百景』『老修行僧のにんげん界百夜』に続く第3弾の随筆集。