出版社内容情報
「村落社会主義」の思想と行動
著者の「初期社会主義」の〈中央〉でなく〈地域〉からの検討は、資料不足で困難をきわめた。しかし、21世紀を迎えた前後に〈第一次資料〉の発見があり研究は進展する!
内容説明
著者の「初期社会主義」における“中央”ではなく“地域”からの検討は、史料不足で困難をきわめる。しかし、21世紀を迎えた前後に“第一次史料”が発見され、研究は進展する。「村落社会主義」を含む初期社会主義の解明。自由民権からの思想のつながりも併せて検討する!
目次
序章―本書の目的と構成
第一編 自由民権と初期社会主義のはざま(地域における思想と文化―香取郡の私塾雑誌を中心として;自由民権から初期社会主義へ―マイノリティとしての一農民=小泉由松の軌跡;自由民権から初期社会主義への系譜―地域・結社・女性)
第二編 北総平民倶楽部の活動と思想―初期社会主義と農村(千葉県の社会思想状況―日露戦争前後のジャーナリズムを中心に;北総平民倶楽部の活動と思想―小川高之助を軸にして;座間止水の「村落社会主義」思想;初期社会主義と農民問題―中央と地域の社会主義者)
第三編 「大逆事件」以後の動向(小川高之助ら倶楽部会員と地域;座間止水と修養思想;渡辺操の国民道徳運動)
終章
著者等紹介
林彰[ハヤシアキラ]
1952年千葉県香取市に生まれる。日本医科大学歴史学教室嘱託、大東文化大学講師などをへて、2022年駒澤大学・東京国際大学講師を退職。専攻:日本近代思想史、日本近代医学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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