出版社内容情報
「警察より先に犯人を探して」――娘を殺された母から乃井探偵社に依頼が入る。高額な成功報酬で調査を引き受ける女探偵3人。探偵の初音は報酬として所長の乃井から自分の出自を聞くつもりだった。そして連続殺人が始まった。鮎川哲也賞受賞作家の最新作!
内容説明
スリルとサスペンスに満ちた連続殺人、その衝撃のラスト!真下初音には無謀な依頼を成し遂げたい理由があった。報酬代わりに所長の乃井冬子から自分の出自を聞くのだ。事情を察する滝上ゆかり。3人の周囲に出没する公安刑事。すべての謎が絡み合うとき、初音に命の危機が訪れる―。
著者等紹介
安萬純一[アマンジュンイチ]
東京生まれ。2010年『ボディ・メッセージ』にて第二十回鮎川哲也賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シャコタンブルー
56
公安や刑事を恐喝して捜査情報を入手し、住居不法侵入で証拠を集めたりとまさに論理間ゼロの探偵事務所だ(笑) 娘を殺害した犯人を警察より先に見つけてほしい。そんな無茶苦茶な依頼だが、仕事を受ける女三人。犯人探しと彼女たちの過去の経緯が明らかになる展開はスピーデイで興味深い。そして起こる連続殺人。被害者たちの共通点を必死で探す探偵の初音。自らの出生の秘密と母娘のトラウマを抱えながら暗躍する姿は悲しさが潜む。犯人とその動機には驚かされた。2024/09/17
rosetta
32
★★★✮☆指摘するのも嫌になるほどの誤植の山…話はなかなか面白いのに編集者の能力不足で味噌をつけられた気分。女三人の探偵事務所に娘を殺された母親から犯人を見つけて欲しいと依頼。同じ状況が連続殺人に繋がる。初音が初めて乃井に依頼した本当の母親捜しの結末は?そして初音が子供の頃に命を救われた優しいオバサンのその後の行方は?ご都合ではあるが三つの謎が最後に見事に纏まる。メンバーのゆかりの感想が差し挟まれるのがウザくはあるが、基本的にサクサク話が進みデビュー作としてはなかなかのページターナー。今後にも期待が持てる2024/09/18
だるま
14
女性だけの探偵社。所長の乃井に社員のゆかりと初音。娘を殺した犯人を探して欲しいと母親から依頼があり、高額な報酬に釣られ引き受けて、犯人探しを始める3人。これがメインストーリーで、初音が入社前、自分の本当の親を探してくれと乃井に頼み、乃井が非合法な手を使って探していく話がメインの間に挟まり、時系列が前後しながら進む。これは微妙な作品だった。論理で犯人を導き出す訳では無いし、真相もイマイチ。安萬さんは毎回テイストの異なる作品ばかりで、器用であるとも言えるが、御自分の作風が定まっていない感じも受けてしまうなあ。2024/07/27
KEI
10
初読み作家さんだったけど、なかなか楽しめた! シリーズ化切望!!2024/08/16
みいやん
8
初読み作家さん。ん〜私にはイマイチだった。2024/07/26