出版社内容情報
ヒッチコック映画「第十七番」の原作小説、待望の初邦訳! ――結末を知って読めば、おそらく一度目に見落としていた見事なまでの伏線に気づけ、感心することしきりだろう。(「訳者あとがき」より)
内容説明
霧深いロンドンの街で“十七”という数字に付きまとわれた不定期船の船乗りが“十七番地”の家で体験した“世にも奇妙な物語”。ヒッチコック映画「第十七番」の原作小説、待望の初邦訳!
著者等紹介
ファージョン,J.J.[ファージョン,J.J.] [Farjeon,J.J.]
ジョゼフ・ジェファーソン・ファージョン。1883年、英国ロンドン生まれ。出版社勤務を経てフリーランスとなり、犯罪小説や戯曲、映画の脚本を数多く執筆した。その作風はドロシー・L・セイヤーズからも賞賛され、最初期の長編“The Master Criminal”(1924)は『ニューヨーク・タイムズ』紙で高い評価を得た。1955年死去
小倉さなえ[オグラサナエ]
英米文学翻訳者。埼玉県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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qoop
7
霧に沈んだロンドンの、光の届かない地下の謎を解き明かすミステリ。自分がどこに居て何に巻き込まれたのか分からぬまま翻弄され続けるアンチヒーローと、正体不明ながら物語を動かすヒーローがなし崩し的に組んだコンビが、先の見えない茫洋とした物語に突貫力を与えて読者を引っ張る。元が演劇の脚本というだけあって、脳裏に舞台の様子が浮かんで来るように思える。展開に冗長さがあるのは否めないものの、スタイルはユニークで現代的だと思える。2024/07/07
弾十六
1
先にヒッチコック映画を見て、浮浪者の立ち位置が面白い!と思った。最初は演劇だったらしい。ステージから映画の浮浪者役コメディアンが演じていて、ヒッチコックはわがままな主役に手こずったらしい。軽い気持ちで楽しめるスリラー。2025/04/14
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