出版社内容情報
広島や長崎で被爆しながら、政府から援護を受けられなかった人たちがいる。元広島市長の平岡敬は、被爆朝鮮人について発言し続けてきた。新聞記者時代におこなった丹念な取材記録に基づく名著を復刊する。
内容説明
広島や長崎で被爆しながら、政府から援護を受けられなかった人たちがいる。元広島市長の平岡敬は、被爆朝鮮人について発言し続けてきた。日本で被爆したのに朝鮮人だから援護しない。そんな日本政府の方針に疑問を抱いたからだ。政治に見捨てられ、民衆からも疎外されている被爆朝鮮人。この問題の根っこには、歴史の過失を不問に対する日本人の体質があるのではないか。新聞記者時代におこなった丹念な取材記録に基づく名著を復刊する。
目次
1(復権への連帯―韓国の被爆者調査をめぐって;二重の痛苦にあえぐ在韓被爆者たち―日本人に責任はないのか;“資料”韓国原爆被害実態調査報告書(韓国教会女性連合会)
仮面の裏側
記憶と事実
被爆朝鮮人が日本人に問うているもの)
2(黙殺との戦い―被爆朝鮮人・孫振斗さんの訴え;圧殺される声;孫さんからの手紙 ほか)
3(原爆裁判;桑原訴訟;「認定」とはなにか)
著者等紹介
平岡敬[ヒラオカタカシ]
1927年、大阪市生まれ。少年~青年時代を京城と広島で過ごす。早稲田大学第1文学部卒業後、1952年に中国新聞社入社。同編集局長、中国放送社長などを経て、1991年より広島市長を2期8年務めた。記者時代から原爆と平和問題に取り組み、市長時代の1995年には、オランダ・ハーグの国際司法裁判所で、核兵器の国際法上の違法性を強く訴えた。「原爆ドーム」の世界遺産登録にも尽力(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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