出版社内容情報
1201から1400の200編をおさめた本書では、『女優ナナ』をめぐる翻訳状況、社会運動家たちと文学の接点、そしてアナキストでありフェミニストであるエマ・ゴールドマンの受容史を探る。
内容説明
出版の年輪を詠む。失われた歴史を横断する“知”のクロニクル!
目次
新潮社「ヱルテル叢書」と秦豊吉訳『若きヱルテルの悲み』
奥栄一と奥むめお『婦人問題十六講』
「海外文学新選」とスキターレッツ『笞の下を潜つて』
笠井鎮夫『近代日本霊異実録』『日本神異見聞伝』
加藤敬事『思言敬事』、大久保和郎、八木さわ子
新声社と永井荷風『女優ナナ』
本間久と『女優ナナ』
三水社と西牧保雄訳『女優ナナ』
中央出版社「袖珍世界文学叢書」、戸田保雄訳『ゾラ集』、中島孤島訳『生の悦び』
ゾラ、渡辺俊夫訳『陥落』と日本書院
三上於菟吉訳『貴女の楽園』、天佑社、小林政治
国民教育普及会『怖ろしき夢魔・獣人』
榎本秋村訳『沐浴』と『新ニノンへのコント』
椎名其二訳『野へ』とヱルノス
世界文豪代表作全集刊行会と井上勇訳『ナナ』
秋庭俊彦訳『肉塊』と三徳社
中央公論社『堺利彦全集』とゾラ『子孫繁昌の話』『労働問題』
堺利彦訳『哀史梗概』
板垣退助監修『自由党史』と五車楼
大鐙閣「ゾラ傑作集」と飯田旗軒訳『労働』〔ほか〕
著者等紹介
小田光雄[オダミツオ]
1951年、静岡県生まれ。早稲田大学卒業。出版業に携わる。『古本屋散策』(論創社)で第29回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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