出版社内容情報
野草入りのハーブティーを飲んだ精神衰弱の夫人がヒ素中毒で死亡。その後も不穏な出来事が相次ぎ、ロンドン警視庁のダン・パードウ警部は犯人と目される人物に罠を仕掛けるのだが……。
内容説明
野草入りのハーブティーを飲んだ精神衰弱の夫人がヒ素中毒で死亡。その後も不穏な出来事が相次ぎ、ロンドン警視庁のダン・パードウ警部は犯人と目される人物に罠を仕掛けるのだが…。
著者等紹介
ボワーズ,ドロシー[ボワーズ,ドロシー] [Bowers,Dorothy]
本名ドロシー・ヴァイオレット・ボワーズ。1902年、英国レムスター生まれ。オックスフォード大学卒業後、教職を経て、1938年に「命取りの追伸」で作家デビュー。書評家から「ドロシー・L・セイヤーズの後継者」と称賛され、英国の推理作家協会であるディテクション・クラブへ入会した。1948年死去
友田葉子[トモダヨウコ]
津田塾大学英文学科卒業。非常勤講師として英語教育に携わりながら、2001年より『指先にふれた罪』(DHC)で翻訳者としての活動を始める。文芸書からノンフィクションまで多彩な分野の翻訳を手がけ、多数の訳書・共訳書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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maja
17
「財産目当てで義理の妹を毒殺」という汚名がついて今では引退して英国南西部丘陵麓の荘園に転居している元大学教授一家。求人広告に応募したアウレリアは精神衰弱の夫人の付添婦となるが・・。19章からなるミステリ。待ち時間に駅の人々を見て人物像を思い描く女性教師の観察眼でこれから展開する物語の想像を膨らませて期待したのだけれど。趣向を凝らしてあるのにそれらが響かないままで読み終わってしまった。2024/01/28
カーゾン
9
L:まぁ意外な犯人でしたが、犯人、共犯者、登場人物表にない人ですら複数の名前を持ってるのが居て、パードウ警部による謎解明の説明をじっくり読んでも(特に過去の経緯が)良く解らん、とモヤモヤ感が残ったまま読了。すっきり終われなかった分「アバドンの水晶」より下になるかな?(本格もの要素は当作の方がずっと濃いけど) さて、いつか邦訳の残り「謎解きのスケッチ」を読むぞ。 遺作の翻訳も予定されているみたいだから、出れば読みます。2024/02/10