出版社内容情報
任侠と人狂、宿命と宿業に抗う幕末伝奇物語!時は幕末。駿河国、清水湊で開かれる宴に海道一とうたわれる侠客・清水次郎長はじめ、甲州の親分衆が招かれる。だが、それは身堂蛇蝎率いる身堂一家による暗殺計画だった。居合わせた町医者・秋津永流と口出し屋・草臥。身堂一家に縁を感じた二人は、一家の根城〈無頼街〉へと向かう。複雑に絡み合う因縁と宿命、智略の限りを尽くす戦いの火蓋が切られる。
内容説明
時は幕末。駿河国、清水湊で開かれる宴に海道一とうたわれる侠客・清水次郎長はじめ、甲州の親分衆が招かれる。だが、それは身堂蛇蝎率いる身堂一家による暗殺計画だった。居合わせた町医者・秋津永流と口出し屋・草臥。身堂一家に縁を感じた二人は、一家の根城“無頼街”へと向かう。複雑に絡み合う因縁と宿命、智略の限りを尽くす戦いの火蓋が切られる。任侠と人狂、宿命と宿業に抗う幕末伝奇物語!
著者等紹介
中島かずき[ナカシマカズキ]
1959年、福岡県生まれ。舞台の脚本を中心に活動。85年4月『炎のハイパーステップ』より座付作家として「劇団☆新感線」に参加。以来、『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』『朧の森に棲む鬼』など、“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる物語性を重視した脚本を多く生み出す。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞・秋元松代賞と第47回岸田國士戯曲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ming2
5
観劇後、復習の意味も込めて読了。舞台を観ても良く分からなかったところが理解出来て「よくできた話じゃん」と戯曲を読んで思う・・と言う・・。もう一度観劇するので、きっと理解が深まるだろう。2022/04/06
法水
3
劇団☆新感線春公演の戯曲。ようやく読めたー。2022/07/31
海猫
0
戯曲というものを私はあまり読んできていないので、読みにくいかも?と心配したが意外と入り込めた。タイトルから国枝史郎の「神州纐纈城」を連想。しかもあとがきでこうも伝奇時代小説愛を語られると嬉しくなる。作品の趣向もかなり好み。惜しむらくは舞台をあまり観劇したことないゆえ演出や人物の出し入れ、出演者の役作りといったものを想像しにくく、ついて行くのが後半になるにつれ、しんどかったこと。まあ、私の素養不足ですね。劇団☆新感線の舞台はゲキ×シネから入るのが良いかも。できればこの「神州無頼街」の舞台を見たいんだけどね。2025/09/21