出版社内容情報
急死した生物学者リッジリー教授の脳が雌の黒猫へ移植された! 生前の自説を証明するかのように教授は人間時代の記憶を持った黒猫として蘇るが、この稀有な実験によって次々と珍騒動が持ち上がる……。A・B・コックス一流のドタバタ喜劇、ここに開幕!
内容説明
自らの脳を黒猫へ移植した生物学者を巡って巻き起こる、てんやわんやのドタバタ喜劇。A・バークリーが別名義で発表したSF風ユーモア小説を初邦訳!
著者等紹介
コックス,A.B.[コックス,A.B.] [Cox,A.B.]
アントニイ・バークリーの別名義。1893年、英国ハートフォードシャー州ワトフォード生まれ。オックスフォード大学卒業後、従軍して陸軍大尉となる。除隊後は雑誌『パンチ』の寄稿者としてユーモア小説を執筆していたが、1925年に“?”名義で『レイトン・コートの謎』を刊行して以降はミステリの執筆に力を入れ、「絹靴下殺人事件」(1928)や「毒入りチョコレート事件」(29)などを発表。推理作家の親睦団体“ディテクションクラブ”設立にも携わり、名誉首席会員となった。1971年死去
森沢くみ子[モリサワクミコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みやび
11
死後に教授の脳を黒猫に移植。実験は成功だけどその黒猫がいなくなって、ライバルの教授VS娘と婚約者が競って取り戻そうとします。みんな自分勝手なのが読んでて少し疲れすが、ドタドタコメディで軽くてまあまあ面白かったです。ラストはあれがベストなのかも知れないけど複雑だなあ。2024/05/14
一柳すず子
5
最後、これは娘としてはなかなかショックだわー。マッドサイエンティストなお父さんが雌猫に脳を移植して復活するドタバタコメディ。ハッピーエンドだけどティムもちゃんと働けやと思ってしまった。2023/12/02
チェス
4
昭和の始めにこんなに面白い話しが出来上がっていたとは、、敵わないわけだ。 とても楽しい読書タイムでした。2023/10/19
植岡藍
3
時代や文化の違いか、無邪気に笑うわけにはいかなくて素直に楽しめなかった。悪役を徹底的に笑いものにしようというのはしっかり伝わった。最後はトントン拍子にハッピーエンドになるが主人公側と悪役側のやっていることがさほど変わらないのは皮肉なのかどうか。他のバークリー作品と比べると少し残念な作品だった。2024/04/14
ちもころ
1
普段は絶対に選ばないような娯楽小説だけど冬休みなので。まあまあ面白かった。翻訳本って普通は読みにくいけど、これは意外にすんなり読めた。2024/01/02
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