出版社内容情報
遊牧民族の国・モンゴルというイメージや大相撲の世界で活躍するモンゴル出身の力士の存在などから、なんとなく親近感を覚える日本人は多い。しかし、中華人民共和国の内モンゴル自治区とモンゴル国との区別がつかない日本人もまた多い。
本書は現在のモンゴルがどのような国づくりをしようとしているのか、さまざまな角度から読み解いて、遊牧のしがらみとも言えるいくつもの壁と戦いつつある姿を紹介することを意図している。
現代のモンゴル政治、日本とモンゴルの外交関係樹立に至る歴史、モンゴル農業の実情、環境問題、モンゴル伝統医療の現状、観光業、モンゴルの食、モンゴルの人材育成、日本とモンゴルの民間交流の実情など11人の執筆者によって提示されるモンゴル国の実情は、日本人が抱いている「イメージ」から大きくかけ離れていることを教えてくれるはずである。
内容説明
日本人の私たちはモンゴル国をどれほど知っているだろうか。遊牧のしがらみと戦いつつ国家建設を進めるモンゴル国を多面的にとらえる。
目次
モンゴル国の政治情勢―コロナ禍で行われた選挙
日本のモンゴル外交の夜明けとその後―外交私記
現代モンゴルの農業
現代モンゴルの環境―草原と地下資源:市場経済化以降激動の30年
モンゴル伝統医療
モンゴル馬と遊牧民―乗馬ツアーでスキルアップする8つの人間力
現代モンゴル人の食―90年代 コーヒーがコーヒーではなかった
モンゴル草原文明研究所の構想案
モンゴルの高専卒業生の活躍に期待
日本モンゴル民間交流今昔
モンゴルと私
おわりに
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- 和書
- デカルト的省察 岩波文庫