内容説明
時は平安中期。京の都で、宮廷陰陽師として仕える安倍晴明。ある夜、晴明が見た凶星は、かつて大陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が日の本に渡ってきた印だった。旧知の仲、陰陽道宗家の跡取り・賀茂利風の身体を乗っ取り、晴明の前に現れる九尾の妖狐。その知略で晴明を陥れんとする。しかし晴明もその裏をかき…。術と策略の激しい応酬、陰陽師の誇りを懸けた頭脳戦の幕が開く。
著者等紹介
中島かずき[ナカシマカズキ]
1959年、福岡県生まれ。舞台の脚本を中心に活動。85年4月『炎のハイパーステップ』より座付作家として「劇団☆新感線」に参加。以来、『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』『朧の森に棲む鬼』など、“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる物語性を重視した脚本を多く生み出す。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞・秋元松代賞と第47回岸田國士戯曲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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じょん
1
倫也さんファン 初の舞台鑑賞がこの作品 元々本が好きだから戯曲本というものに興味が湧いて観賞後に購入(鑑賞前だったかも?) 頭の中に舞台の映像が浮かんできました。 セリフが聞き取りづらかったところの確認?もできてよかったです2021/09/25
ERI Kikuchi
1
ライビュ、劇場で鑑賞後の読書。新感線の戯曲本、初めて買ってしまった。 いのうえ歌舞伎にしては、シンプルにまとまっていて、目を覆うような陰惨なシーンもなく、胃もたれしない作品。だからと言って内容が薄いわけでもなく、役の感情に集中しやすくなってる。 ラストをどう受け取ったら良いものか、ずっと考えあぐねている。いろんな感想が次々に浮かぶ良い作品。
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