内容説明
18世紀のパリに実在した死刑執行人の物語。ルイ16世、マリー・アントワネット、ロベスピエール…、彼らの首を刎ねた一人の男、シャルル‐アンリ・サンソン。愚直に職務をまっとうする一方で、死刑廃止、刑罰の平等を訴え、階級社会に一石を投じる。激動するフランス革命期を生きた孤高の男のヒューマンドラマ。
著者等紹介
中島かずき[ナカシマカズキ]
1959年、福岡県生まれ。舞台の脚本を中心に活動。85年4月『炎のハイパーステップ』より座付作家として「劇団☆新感線」に参加。以来、“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる物語性を重視した脚本を多く生み出す。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞・秋元松代賞と第47回岸田國士戯曲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
法水
5
稲垣吾郎さん主演舞台の新作戯曲。劇場にてサイン入り本を購入。いつもの中島かずきさんの作品に比べればページ数も少なく、お値段もお安く。新型コロナの影響もあって、あえて短くしたんだろうか。死刑執行人でありながら、死刑制度廃止を訴えるシャルルに興味がわいたので原作も読むとする。2021/06/30
nightowl
3
社会のためになると発明したことが裏目に出る、権力者を崇拝し最後には石を投げる歴史が繰り返されることの虚しさの二点を死刑執行人の目から見た物語。盛沢山すぎてくどかった「阿弖流為」に比べれば大分削ぎ落されている。それでも、分かり易く書きすぎている気が…そうしてしまうと後から考える余韻を受け手に与えないので、見(読み)終わった後すっぱり忘れてしまうことになりそう。このまま暗く、不条理な路線を突き詰めれば思わぬ傑作が生まれそうなので今後に期待。2021/06/01
葛
0
2021年4月10日初版第1刷印刷 2021年4月23日初版第1刷発行 脚本:中島かずき 原作:安達正勝「死刑執行人サンソンーーー国王ルイ十六世の首を刎ねた男」 発行者:森下紀夫 発行所:論創社 印刷・製本:中央製版印刷 装幀:鳥井和昌 主演:稲垣吾郎 演出:白井晃 定価:本体1500円+税2021/06/09
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