内容説明
文芸愛好会“羽根ペン”倶楽部のメンバーを見舞う悲劇。「誰もがポオを読んでいた」でも活躍したミステリ作家キャサリン・パイパーと犯罪心理学者エドワード・トリローニーの名コンビが難事件に挑む!
著者等紹介
ロング,アメリア・レイノルズ[ロング,アメリアレイノルズ] [Long,Amelia Reynolds]
別名義にパトリック・レイン、エイドリアン・レイノルズ、カスリーン・バディントン・コックス。1904年、アメリカ、ペンシルバニア州生まれ。1930年代にパルプ雑誌へ短編SFを発表し、やがて長編ミステリの筆も執るようになる。精力的な作家活動を展開するも、52年発表の“The Round Table Murders”を最後にミステリの執筆を終え、以後は作詩と教科書編纂に専念。1978年死去
赤星美樹[アカボシミキ]
明治大学文学部文学科卒。一般教養書を中心に翻訳協力多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayako
31
フィラデルフィア郊外の屋敷に集まった文芸愛好会・羽根ペン倶楽部のメンバー。メンバー1人の死をきっかけとして、次々と不振な出来事が起こる。1940年代に係れた小説なので、部屋の明かりもランプ。こういった小道具でも、当時の雰囲気を味わえるが嬉しい。驚くような仕掛けがあるわけではなかったが、楽しめた。2021/06/20
lovemys
16
何だかレトロでオシャレでした。サクッと読める短さも良いし、表紙も可愛い。そして変に出しゃばらない女子も、紳士的な男子も面白い。ミステリーとしては意外性もなくストレートだけど、これは会話だとかレトロ感を味わう本だと思います。翻訳がオシャレ。原書も読みたくなってしまいます。2024/05/07
ごへいもち
12
イマイチ。なんだろう…2021/08/09
Inzaghico (Etsuko Oshita)
11
アメリカって読書会とか文芸倶楽部が好きだなあ、としみじみ思う。今回も、メンバー同士で切磋琢磨するいい機会だったはずが、嫌われ者の被害者のおかげで集いが台無しになり、というところから怪しい雲ゆきになる。「貸本系アメリカB級ミステリの女王」だけあり、端正な謎解きというわけではないが、当時の雰囲気を楽しみつつ、登場人物の井戸端会議ににやにやしながら読み進められるページターナーだ。パイパーとトリローニーの恋が始まる予感がする最後もよろしい。2021/04/07
nightowl
6
文筆サークルの集まりにトラブルメーカーが戻って来てひと騒動。誰もが憎しみを募らせる中亡くなってしまう。事件の真相とは?かつて放送されていたフジテレビ金曜枠のサスペンスに近い(ライトな若竹七海作品とも言える)。皮肉混じりの笑いが多いこと。女性同士で集まってお喋りする部分がリアルで楽しい。このまま翻案してドラマ化できそう。2021/05/31