内容説明
日本糖尿病学会会長、糖尿病・妊娠学会会長等を歴任した糖尿病臨床専門医が、後進の医療者と患者たちのためにまとめた専門論文集。臨床医としての半世紀にわたる活動を総括した「糖尿病臨床50年」、治療目標の設定と治療方針を示す「糖尿病に関する大規模疫学研究」の紹介、若い研究者らによる「無自覚性低血糖の成因に関する英文原著論文」他を収録。「これから求められる医療の課題」にも言及。
目次
1 糖尿病臨床50年
2 糖尿病に関する大規模疫学研究
3 糖尿病の血管病変―Brownlee Mの仮説を中心に
4 Involvement of both frequency and duration of hypoglycemia to the state of “hypoglycemia unawareness” in insulin treated diabetics
5 クラビットと眩暈
6 平成元年(第34回)久留米大学医学部卒業生歓送会の挨拶(平成元年3月25日)
7 原著、総説、講演
著者等紹介
野中共平[ノナカキョウヘイ]
昭和8年7月、兵庫県明石郡垂水町(現神戸市垂水区)生まれ。日本糖尿病学会会長、日本糖尿病学会理事、日本内分泌学会理事、日本糖尿病・妊娠学会会長・世話人、日本糖尿病学会九州地方会会長、日本内科学会九州地方会会長、インスリン持続皮下注入療法研究会代表世話人、日本先進糖尿病治療研究会顧問等を歴任。日本糖尿病学会坂口康造賞受賞。昭和33年3月大阪大学医学部卒業。昭和39年3月大阪大学大学院内科系修了、医学博士。「糖質の膜透過に及ぼすインスリンの効果に関する研究」。昭和40年10月大阪大学医学部付属衛生検査技師学校専任講師。昭和42年4月米国デトロイト・サイナイ病院研究部留学。昭和53年8月大阪大学講師。昭和56年1月同大助教授。昭和60年6月久留米大学医学部教授(内分泌代謝内科学講座担当)。平成10年4月久留米大学大学院医学研究科長。平成11年3月久留米大学定年退職。平成11年10月白石共立病院名誉院長。平成25年3月市立貝塚病院退職。専門は糖尿病の専門医教育、血糖の無痛採血法(指先採血の疼痛追放)、クーロメトリー法による血糖迅速測定法、糖尿病の食事療法、持続皮下インシュリン注入療法(CSII)の確立と代表世話人、低血糖症、無自覚性低血糖の発症機序、グルカゴン分泌と生理作用、個別医学の提唱など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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