内容説明
原発事故で混迷を極める現場に、急遽、送り込まれた医師たちがいる。情報が錯綜し、不足するなか、現場ではまさに手探りの状態で、除染や治療などがおこなわれた。原発で事故が起きたとき、誰がどうやって人々の命を救うのか。医師たちの証言から考えてみたい。数々の賞に輝いたNHKのETV特集『誰が命を救うのか』が待望の書籍化!
目次
第1章 現地医療体制の機能不全
第2章 死角を突かれたDMAT
第3章 避難をめぐって迫られた選択
第4章 うやむやになった助言
第5章 救出作戦が招いた悲劇
第6章 “安全神話”の崩壊
第7章 立ち上がる医師たち
第8章 原発直下の“決死隊”
第9章 いまも続く原子力緊急事態宣言
著者等紹介
鍋島塑峰[ナベシマソオ]
1980年、北海道紋別市生まれ。2005年にNHK入局。ディレクターとして札幌放送局、報道局政経・国際番組部、福島放送局を経て、制作局文化・福祉番組部、2019年から制作局第2制作ユニット所属。原発事故と医療問題について、取材を続ける。制作した主な番組に、ETV特集「原発に一番近い病院 ある老医師の2000日」(2016年にニューヨーク・フェスティバル国内問題カテゴリー銅賞)、BS1スペシャル「原発事故7年目―揺れる甲状腺検査」(2017年にギャラクシー賞奨励賞)。ETV特集「誰が命を救うのか 医師たちの原発事故」(2019年にギャラクシー賞優秀賞・日本ジャーナリスト会議JCJ賞・「地方の時代」映像祭優秀賞、2020年にワールド・メディア・フェスティバル“ドキュメンタリー:医学部門”金賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林克也
S
あやべ