著者等紹介
ガボリオ,エミール[ガボリオ,エミール] [Gaboriau,´Emile]
1832‐1873。本名エティエンヌ=エミール・ガボリオ。フランス、シャラント=マリティーム県ソージョン生まれ。幼少期は公証人の父親に同行してフランス各地を転々とし、中等学校在学中は文学作品を愛好して図書館で読書に没頭した。学校卒業後は騎兵隊に入隊するが病気のため除隊し、運送会社や新聞社に勤めて生活費を稼ぐ。1859年頃から文筆活動に力を入れはじめ、65年に新聞連載された長編探偵小説「ルルージュ事件」が好評を博して人気作家となった
佐藤絵里[サトウエリ]
東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。英語、フランス語の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
113
150年前(19世紀半ば)に書かれた18世紀のパリを舞台にしたミステリ。若さ、無謀な恋愛 、不倫、牢屋、復讐…、デュマの国だなあ。残りページ数が少なくなってくると、登場人物達がどんな行動をとるのかハラハラさせられた このつづきが出るのなら、彼らはどうなっていくのか読みたいな。2020/07/12
Naoko Takemoto
10
物語みたいなできすぎた話やなーと思ったら、あ、これ物語やった..と思い起こさせられた不思議な小説だった。なんだか妙に引き付けられて一気読み。創論海外ミステリもいよいよ岩波の赤帯と肩を並べるフランス文学に手を出した感。内容は単純だが、恋心や何もかもを大仰にくさくさに表現するフランス魂がたまらなく好きだ。最後は尻切れとんぼな感じだが、各自含んでくださいというところなのか。2020/08/20