内容説明
一八世紀に蜉蝣のように儚くあらわれては消えた演劇、スペイン新古典悲劇とネイションの隠れた関係性を暴き出す挑戦。
目次
第1部 テアトロ・エフィメラル(光の世紀とネイションの迷路;新古典演劇とはなにか)
第2部 王殺しの変奏(報われざる忠誠;弑逆される王子;オルメシンダの死)
第3部 亡霊の演劇(ガスパール・メルチョール・デ・ホベリャーノス『ムヌーサの死』;ホセ・デ・カダルソ『ソラーヤ、あるいはチェルケス人たち』;イグナシオ・ロペス・デ・アヤラ『ヌマンシアの滅亡』;ニコラス・フェルナンデス・デ・モラティン『グスマン・エル・ブエノ』;ビセンテ・ガルシア・デ・ラ・ウェルタ『ラケル』)
著者等紹介
富田広樹[トミタヒロキ]
1978年、北海道生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在北九州市立大学文学部准教授。専門は18世紀スペイン文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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