内容説明
会社は誰のものか?会社は誰のものでもなく、「会社その自体」として存在する。株式会社の論理は人間存在を超える「団体」の論理であり、人間そのものに還元できない。株式会社は永続性を組み込まれた「社会的実在」であるが故に、会社の不祥事に対しては、法人実在説に立って「会社それ自体」を罰し、ときに「死を与える」発想が必要となる。
目次
序章 団体の概念
第1章 株式会社とは何か―団体の成立
第2章 株式会社をめぐる存在論と方法論―団体の存在論と方法論
第3章 株式会社は誰のものか―団体の所有論
第4章 株式会社の内部構造―団体の内部構造
第5章 経営者の正当性―団体の運営論
第6章 株式会社の社会的責任と企業倫理―団体の責任論
終章 資本主義の本質と経営の哲学
著者等紹介
中條秀治[チュウジョウヒデハル]
1952年大阪府岸和田市に生まれる。1977年早稲田大学商学部卒業。1979年早稲田大学大学院商学研究科博士課程前期修了。1984年早稲田大学大学院商学研究科博士課程後期単位取得。中京大学商学部専任講師。中京大学経営学部教授(商学博士早稲田大学)。専攻は経営組織論・経営管理論。著書『組織の概念』(文眞堂現代経営学選集(第2期第1巻)、1988年)で組織学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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