内容説明
『失踪者』『審判』『城』に続くフランツ・カフカ第4の長編遺稿が発見された。双子の青年に翻弄される、うら若き女性の冒険綺譚だ。小説出版で一攫千金を夢見る男、1923年のカフカ、小説世界の恐るべき人々が交錯するKERA式・カフカの迷宮世界。カフカのかつての恋人や友人たちとの交友関係を軸に、謎めいたその生涯に迫る傑作評伝劇『カフカズ・ディック』を併録。
著者等紹介
ケラリーノ・サンドロヴィッチ[ケラリーノサンドロヴィッチ]
劇作家、演出家、映画監督、音楽家。1963年1月3日生まれ。82年、ニューウェイヴバンド「有頂天」を結成。また自主レーベルであるナゴムレコードを立ち上げ、数多くのバンドのアルバムをプロデュースする。85年、劇団健康を旗揚げ、演劇活動を開始。92年解散、93年にナイロン100℃を始動。99年、『フローズン・ビーチ』で第43回岸田國士戯曲賞を受賞し、現在同賞の選考委員を務める。2018年秋の紫綬褒章を始め、第66回芸術選奨文部科学大臣賞、第24回読売演劇大賞最優秀演出家賞、第26回読売演劇大賞最優秀作品賞(ナイロン100℃『百年の秘密』)など受賞多数。音楽活動では、有頂天、ケラ&ザ・シンセサイザーズ、鈴木慶一とのユニットNo Lie-Senseなど各種ユニット、ソロによるライブ活動や新譜リリースを精力的に展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ming2
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いったい私は舞台で何を観ていたんだろう?と思うぐらい、戯曲を読んで初めて気付く事があって驚いた。キャストが話している様子を脳内で思い浮かべながら読んだけど、もう一度舞台を観て確認したい。2020/01/03
🍽
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カフカ好きにはたまらない戯曲では…!舞台を見ていないので、どんな雰囲気で上演されているのか分からないけれど、ヨゼフィーネや断食芸人や、その他カフカの愛人たちも多数登場、初めてケラリーノ・サンドロヴィチを読んだけれど、面白いなぁ。現代の舞台作家たちの作品はほぼ触れたことがないのだけど、三谷幸喜とかも戯曲として読むとこんな感じなのかな?演劇という世界、もしかしたらめっちゃ面白いのでは…!!!?2020/08/07