出版社内容情報
『推理ストーリー』及び『推理』に発表されたままとなっていた短編十作を一挙集成し、知られざる作品群に脚光を浴びせる『飛鳥高探偵小説選』第六弾! 巻末には長女・吉本光歩氏の書下ろしエッセイ「父 飛鳥高」を収録。
内容説明
『推理ストーリー』及び『推理』に発表されたままとなっていた単行本未収録短編十作を一挙集成!そのほか、“読者への挑戦”形式の掌編三作、オランダ旅行や身辺雑記を綴ったエッセイ八篇を加え、作家・飛鳥高が遺した文筆業の全貌に迫る。巻末には長女・吉本光歩氏の書下ろしエッセイ「父 飛鳥高」を収録。
目次
創作篇(いなくなったあいつ;死刑;深い穴;危険な預金;不運なチャンス;見えぬ交点;パリで会った男;殺しは人間に任せろ;アウトロー;最後の奉公;薄い刃;無口な車掌;分け前)
随筆篇(意外なこと;オランダの自転車ラッシュ;ハギス;行きつけの病院;外来種;白内症手術;乱歩は遠くなりにけり;旅路の果て)
著者等紹介
飛鳥高[アスカタカシ]
1921年2月12日、山口県生まれ。東京帝国大学工業学部卒業。工学博士。1947年、懸賞応募作「犯罪の場」が『宝石』へ掲載され作家デビュー。62年に長編「細い赤い糸」(61)で第15回日本探偵作家クラブ賞を受賞し、75年には本業のコンクリート工学研究で日本建築学会賞を受賞した。本業多忙のため「とられた鏡」(76)発表後は執筆活動を休止していたが、90年に久々の新作長編「青いリボンの誘惑」を発表する。2001年に日本推理作家協会名誉会員となってからもエッセイの執筆は続けており、20年には白寿記念出版書籍『細い赤い糸』へ「人の世」を書下ろした。2021年2月5日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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