出版社内容情報
外交は武器なき戦いである。米ソの暗闘と国内での権力闘争を背景に、日本の国連加盟と抑留者の帰国を実現した日ソ交渉の全貌を新資料を元に描く。解説_駒木一義
若宮 啓文[ワカミヤ ヨシブミ]
内容説明
鳩山内閣の時に締結された日ソ共同宣言によってソ連との国交が回復し、シベリア抑留者の返還や日本の国連加盟などが実現した。しかしそれには、ソ連ばかりでなくアメリカの思惑や米ソの確執、それに何よりも自民党内の激しい権力闘争を克服しなければならなかった。同時に、「北方領土問題」はここから始まったのである。一九九〇年代以後に次々に明らかになった新資料を用いながら多くの謎を読み解き、日本外交の原型と可能性をも浮き彫りにする。
目次
第1章 米ソがつくった領土問題
第2章 躍り出た主役たち
第3章 ドラマの始まり
第4章 幻に終わった「二島返還」
第5章 一か八か、河野一郎の勝負
第6章 重光の「豹変」とダレスの「恫喝」
第7章 「保守本流」の抵抗
第8章 鳩山一行、モスクワへの旅
第9章 フルシチョフとの一騎打ち
第10章 主役たちのその後
著者等紹介
若宮啓文[ワカミヤヨシブミ]
1948‐2016年。東京生まれ。1970年、東京大学法学部を卒業し、朝日新聞社に入る。その後、横浜、長野の各支局に配属され、政治部長、論説主幹、主筆を経て2013年1月退社。この間、韓国に留学し、米国のブルッキングズ研究所で客員研究員も務める。その後、国際交流センター・シニアフェロー。主な著書に『戦後70年 保守のアジア観』(朝日選書、石橋湛山賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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