内容説明
かつて『新青年』誌上で日本の読者を魅了した英国二大作家の短編が、妹尾アキ夫の名訳で21世紀によみがえる。物語を盛り上げる機智とユーモア、そして最後に待ち受ける意外な結末!
著者等紹介
ビーストン,L.J.[ビーストン,L.J.] [Beeston,L.J.]
レオパルド・ジョン・ビーストン。1874年、英国ロンドン生まれ。別名にルシアン・デイヴィス、リチャード・キャムデン。略歴不詳。1963年死去
オーモニア,ステイシー[オーモニア,ステイシー] [Aumonier,Stacy]
1877年、英国生まれ。処女作「友達」を発表して英国文壇の寵児となった。1928年死去
妹尾アキ夫[セノオアキオ]
1892年、岡山県生まれ。別名に胡鉄梅、小原俊一。早稲田大学英文科卒業。ミステリや山岳小説の翻訳を手掛け、作家としても活躍した。1962年死去
横井司[ヨコイツカサ]
1962年、石川県生まれ。専修大学大学院文学研究科博士後期課程修了。95年、戦前の探偵小説に関する論考で博士(文学)学位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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timeturner
5
オーモニアは半分以上原文で既読だったが、ブレースガードル嬢は何度読んでも大笑い。その他の作品も人情味があっていい。ビーストンは初読みだがアイディア抜群で意外な結末にあっと言わされた。古風な瀬尾アキ夫の翻訳も二人の作風によく合っている。1920年代にこれだけの翻訳が出来たのって凄い。2021/09/13
tekka
3
「ウィチ通りはどこにあった」を読んでステイシー・オーモニアの名を遅まきながら知り、本書を手に取った。結論から言うと、一番出来がいい作品を先に引いてしまったようだ。既読の「ブレースガードル嬢」の他は「犯罪の偶発性」ぐらいしか拾い物がなくて残念。2024/11/26
人生意気に感ず
1
8点。ヒューストンの方がミステリーとしては面白い。現代でも通用するくらいの豊かな構成。「人間豹」がよかった。訳はやはり現代では首を傾げる表現が多いものの、十分。「ぼくはア、」とか「それはア、」みたいな「ア」を付けているのがなんでだろうかな。何か、そういう表現するのが流行ったのかな。価格が高いのがちょっと。2020/02/25
ekoeko
0
ビーストン、オーモニア両名の翻訳16作品。「人間豹」がよかった。2020/01/10