内容説明
第二次大戦中に殺された男は何を見つけたのか?
著者等紹介
スチュアート,メアリー[スチュアート,メアリー] [Stewart,Mary]
1916‐2014。本名メアリー・フロレンス・エリナー・レインボウ。イングランド北東部、ダラム州サンダーランド生まれ。三歳の頃から短い物語を書いており、五歳のときに書いた詩は雑誌に掲載され、幼少期から早熟の才能を発揮していた。38年、ダラム大学英語科を卒業。戦後の就職難を乗り切り、ダラム大学で英語や英文学の講師を勤める。55年、メアリー・スチュアート名義の著書“Madam,Will You Talk?”で作家デビューし、以降、ミステリやサスペンス小説を中心に執筆活動を展開した
木村浩美[キムラヒロミ]
神奈川県生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あさうみ
46
傷心旅行中のはずが、出会ったばかりである男の兄の死の秘密を追うのに付き合い、さらにはちょっとしたトゥームレーダーぽいことになる(笑)旅先でこんなことになったらたまったモンじゃないけど、洋画的でギリシャの風景を見たくなった。2019/05/17
星落秋風五丈原
17
「生きるか死ぬかの問題」にひっかかって、レンタカーを運転しデルフィに向かう。途中でサイモン・レスターという男と出逢うが、男は「あなたの言っているサイモンではない」と否定。 えっ、じゃあこの車どうすればいいの?車を返した後私はどうやって戻れば?そしてサイモン違いだというけれど、あなたハンサムだわ!と、別れたばかりで動揺しまくっている割にはいろいろな事を考えていたカミラ。第二次大戦中にギリシャで死んだ兄にまつわる真相を求めているサイモンに同行。最初は戦争中の単なる戦死と思っていたが、別の理由があるらしい。2025/04/12
チェス
3
さわりは興味深かったけど、ちと退屈した。2023/11/05
nightowl
2
リゾート2時間サスペンス?と思いきや主人公サイドにとっても中々容赦のない話。冒険を求めてひょんなことから他人の車を運転したり、戦時中の事件(とお宝)が絡んできたり定番展開をなぞりつつ、子供の頃テレビで見ていたこの手のジャンルは当作品同様生命の危機感が漂っていたのを思い出す。いつ何時とんでもないことに巻き込まれるか分からないといったような。ページ数分のスリルは楽しめる一冊。2019/06/07
氷沼
1
帯にあるバークリーの文句に惹かれて買った一冊。 読み始めるととにかく話がダラダラと冗長で、途中、幾度も挫折しそうになった。 後半少し持ち直すが、探偵小説というよりサスペンス風だし、自分には合わなかった一冊。この手の作風の場合、もっと純文学的な文体だったらもう少し楽しめたのかもしれないけど...2019/08/21