内容説明
遺された一通の手紙と一冊の本。停泊中のクルーザーで起きる殺人事件。事件は謎を深め、徐々に真相に近付いてゆく!第一回フランス冒険小説大賞受賞作。
著者等紹介
ヴェリー,ピエール[ヴェリー,ピエール] [V´ery,Pierre]
1900‐1960。フランス、シャラント県ベロン生まれ。24歳の時、友人とパリで古書店を開く。雑誌の編集などに携わりながら執筆活動を続け、1929年、「Pont‐Egar´e」で作家デビュー。30年『絶版殺人事件』で、第一回フランス冒険小説大賞を受賞
佐藤絵里[サトウエリ]
東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。英語、フランス語の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
120
原題は『バジル・クルックスの遺言』これが訳されるのは三度目で旧訳のタイトルに合わせたようだ。フランス人で1900年生まれの作者が、1930年にスコットランドを舞台に書いた。この時代特有のミステリの楽しさがある。訳者が、この作者がもともと純文学的であるので文章にもその傾向があると書かれているが確かに一文一文をしっかり読まないといけないところがあった。短いが、時間がかかった。読み応えもあった。2019/05/15
Naoko Takemoto
8
いつも褒めちぎっているが、よくぞ論創はこういう古典的マニアックミステリを見つけてくるのか。絶版小説と船乗りの恋と殺人、どうまとめてくるのかとハラハラしたが、些か強引ながら・・きれいに回収されました(笑)エルキュール・ポアロを髣髴とさせるフランス人の謎解きが趣味の古文書研究家がすべてを解決するという小説でした。実は旅行先にてこの本でとっぷり読むつもりだったが、なんと命の老眼鏡を忘れてしまい・・今ひとつ浸かれないまま眼精疲労だけが残ったという感じ。再読してみようかな。2019/06/23
jin
5
図書館の新刊コーナーで発見。なぜこれを入れることにしたのか。未入荷の読みたい文庫3冊の方が…。海外の物は現地の人にはおもしろいんだろうか?文化が違えば好みも違うんかな?フランス冒険大賞?冒険?というか1930年て。どんな世界か想像もできん。まあ、犯行の動機は予想外。事件のトリックは想定内。シリーズ化でずっと読んでるとトランキルも登場を待ちわびる浅見光彦になりうるのかもしれない。トランキルの方が大先輩だけど。2019/06/11
只今小説熟読中
3
事柄の結び付け方、展開が正直微妙でした。ただ、事件背景・舞台・トリックは良かったのでこれはこれで面白かったです。2019/05/04
チェス
2
これは面白かったです! 遺言、ユーモアたっぷりですなぁ。2023/09/27