内容説明
四大福音書から紡ぎ出される壮大な物語を名作ミステリ「樽」の作者がリライト。二十世紀の“福音書”が69年の時を経て邦訳!
著者等紹介
クロフツ,F.W.[クロフツ,F.W.] [Crofts,Freeman Wills]
フリーマン・ウィルス・クロフツ。1879‐1957。アイルランド、ダブリン生まれ。技師として鉄道会社で働いていたが大病を患い、療養中に長編ミステリ「樽」を執筆。コリンズ社に原稿を送ったところ採用され、1920年に同社より刊行された。29年に鉄道会社を退職して専業作家となり、77歳で死去する直前まで作品を発表し続けた
熊木信太郎[クマキシンタロウ]
北海道大学経済学部卒業。都市銀行、出版社勤務を経て、現在は翻訳者。出版業にも従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kircheis
310
★★★☆☆ 聖書のマルコ、マタイ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を統合して現代語訳した力作。 クロフツらしく論理整合性に軸足をおいて地道に著述されている様子が注釈からも伺える。 個人的に聖書は通読済みで大まかな筋を覚えていることから、内容の把握に困難を感じることは無かったが、全く知識のない人が読んだら苦痛でしかないかもしれない。 現代語訳とはいうものの、研究者の論文的な要素もあることから読むならまずは原典からだと感じた。2023/05/14
星落秋風五丈原
19
新約聖書の内容の解釈。2019/01/03
凛風(積ん読消化中)
6
【積読消化 タイトルに4】これ、何で買ってあったかなぁ。新約聖書にある4つの福音書はイエスの生涯を、時代の違う4人の人が書いたもので、彼らはイエスの弟子ではないし、直接イエスを知っていた人はいない。どれもイエスの死後に生まれた人によって書かれたものだ。だから同じ人の生涯とは思えない齟齬も多々ある。それをザックリまとめて一つの伝記を書こうと試みたのがこの本なのだが、ミッションスクール育ちの私にとっては、聖書を読むのと大して違いがなく、斜めに読み飛ばしてしまった。ま、期待したクロフツではなかったと言うことで。2025/04/12
乱読家 護る会支持!
4
新約聖書の4つの福音書(イエスキリストの生涯を記したもの)を一つにまとめたもの。 かつてクリスチャンだった僕は、「神の子イエス」として福音書を読んだ。今回「人間イエス」として福音書を読んだ。 イエスが伝えたかった事は「自分のために生きるだけでなく、他者のために生きよ」「より弱き者のために生きよ」「貴方を傷つけた人を許せ」「自分が正しいと信じる事のために、いつでも死する覚悟を」と受け取りました。 とても難しい事だけど、頑張ります。。。 2019/07/16
hakofugu
0
★★★☆☆2021/11/29