内容説明
白梅学園大学(東京都小平市)が2016年末に設立した「白梅学園大学小平学・まちづくり研究所」が開催した研究会および市民向け公開シンポジウムの記録。研究者、医師、市民活動家、市職員、司書、社会福祉士ら総勢16名の著者が歴史と伝統、生活と文化、自然と環境、住民活動、医療・介護・福祉等さまざまな側面からまちづくりについて検証し、小平市の実像を明らかにする。
目次
第1章 小平学とまちづくりの目ざすもの(小平学の生成とまちづくり―まちづくり・地域学への挑戦の時代;『小平市史』の意義と役割―市史を編さんして ほか)
第2章 小平市における共生と共創(小平市の地域包括ケアの現状と課題―住み慣れた小平で、いきいきと笑顔で暮らせる地域社会をめざして;小平市在宅における医療と介護の連携について―小平市在宅医療介護連携推進協議会と、ひまわり在宅ネットワークの活動と、そして、日々の在宅診療から見えること ほか)
第3章 小平市の文化、教育、環境、まちづくり(小平市の図書館活動;白梅学園大学・短期大学の地域活動―小平西地区地域ネットワークを中心に ほか)
第4章 小平市の支え合いの地域づくり活動(小平市自治基本条例の検証と課題;小平市における市民活動の役割 ほか)
第5章 小平市は終の棲家になりうるか―二回のシンポジウムから(第一回シンポジウム「先進事例に学ぶ―生活支援と住民の力」;第二回市民公開講座シンポジウム「人生の最終段階をどう迎えますか―東京都小平市の在宅看取り現場から考える」)
感想・レビュー
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そ吉
2
白梅学園大学が所在する小平市を中心とした東京西部地区の地域行政活動をまとめたものであり、小平学となっているが地域の風土や歴史伝承を体系化した地域学とは異なるものであった。 図書館施設開発や地域包括ケア等の街づくりというキーワードを広義に捉えているが都市計画的な街づくりについては都市施設としての図書館に限定されたものだけだった。 所謂梗概といった感じで筆者ごとにテーマは別々であり統一感がなかった。シンポジウムの記録は誤字脱字が多く一般に販売するならばきちんと校閲して欲しい。 ★☆☆☆☆2021/10/09