内容説明
もと徴兵忌避者、のちプロレタリア作家として活躍、昭和20年ルソン島で報道従軍中に被爆死した里村欣三。波乱の人生を貫いたその眼差しには「時代」の桎梏を突き抜ける普遍性がある。その風骨、作家的相貌をただ一冊の本で示す42作品を一挙収録!
目次
起―出発(村男と組んだ日;富川町から ほか)
承―放浪(放浪病者の手記;シベリヤに近く ほか)
展―プロレタリア作家(疥癬;動乱 ほか)
転―動揺(北満の戦場を横切る;戦乱の満洲から ほか)
輾―中国戦線(第二の人生(抄)
怪我の功名 ほか)
結―従軍作家(月下の前線にて;歴史的会見を観たり ほか)
著者等紹介
大家眞悟[オオヤシンゴ]
1947年12月、和歌山県生まれ。奈良教育大学卒業。建築労働組合事務局勤務後、印刷関連会社の現場オペレーターとして生活。定年退職後、障がい者のガイドヘルパーに従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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