内容説明
日本労働運動史の原点を問う。労働組合思想の導入が明治初期であると明示しつつ、歴史に埋もれた幸徳秋水の『全集』、ロシア革命批判の小冊子、今村力三郎の『芻言』、数々の個人紙誌を発掘・検証する!
目次
第1部 忘れられた日本における労働組合の導入過程(日本における労働組合思想の導入過程;日本労働組合論事始)
第2部 忘れられた『幸徳秋水全集』の発掘(幻の戦前版『幸徳秋水全集』再考;痛恨の思いこもる今村力三郎の『芻言』)
第3部 忘れられた自由連合・アナキズム系の多様な団体と機関紙誌・パンフレット(全国労働組合自由連合会(全国自連)小史―機関紙『自由連合』『自由連合新聞』『全国自連ニュース』を中心に
高尾平兵衛らの戦線同盟と機関紙『革命評論』『民衆新聞』―アナ・ボル対立の狭間で訴えた共同戦線論
底辺女性の解放を訴えた柳沢善衛の生涯と機関紙誌・パンフレット
アナキズム系のロシア革命批判パンフレット―パンレット等小出版物の重要性を見直す時)
第4部 忘れられた思想家の個人紙誌(日本における思想家の個人紙誌;加藤一夫と個人誌『大地に立つ』―半個人誌から個人紙(第二次)へ)
著者等紹介
小松隆二[コマツリュウジ]
所属:白梅学園、慶應義塾大学(名誉教授)、日本ニュージーランド学会、現代公益学会、社会政策学会、他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 処刑までの十章