内容説明
ニューヨークの富豪の元に届いた幼児誘拐予告事件を未然に防ぐためNY市警のロード警視はバミューダ行きの船に乗り込む!「いい加減な遺骸」「厚かましいアリバイ」に続く“ABC三部作”遂に完結!
著者等紹介
キング,C.デイリー[キング,C.デイリー] [King,C.Daly]
1895‐1963。アメリカ、ニューヨーク生まれ。心理学の研究に従事し、コロンビア大学で修士号、イエール大学で博士号を取得。1932年、長編『海のオベリスト』で作家デビュー。“手がかり索引”の趣向を初めて導入した作家としてミステリ史に名を残す
福森典子[フクモリノリコ]
大阪生まれ。通算十年の海外生活を経て国際基督教大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cinos
32
オベリストシリーズからのABCシリーズ完結。前半全く事件が起きず、作家お気に入りのバミューダでのロード警視の休暇が描かれます。前半に伏線が含まれているのですが、なかなか読み進むのがつらかったです。恋する探偵は推理力が鈍るのでしょうか。2020/01/11
飛鳥栄司@がんサバイバー
23
いよいよABC三部作もこれで最後。バミューダという馴染みの少ない土地の特殊なとある仕組みが、トリックの一部としていたり、解決へと導く推理が脆弱であったりと、本格ミステリとして期待して読むと肩透かしされた感じが大きい。レギュラーキャラのポンズ博士の出番も少なく、シリーズのなかで構成させてきた推理部分が大きく削がれた印象が大きい。その分、ロードの人柄が全面に出ていて、事件と恋愛への苦悩が手に取るように伝わって来る。ともあれ、オベリストシリーズから続いたロード警視の活躍が幕を閉じるのを肌で感じるとやはり寂しい。2018/08/11
チェス
1
楽しめた2023/10/29