感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カーゾン
6
L:密室の死重奏:ダイイング・メッセージ、脅迫状、脅迫電話などに当時の大学ライフの一端が描き出されてごちゃごちゃ感があれど密室トリックも脱力系でもなく、茶道の礼儀も犯人を追及する根拠となるなど面白く読めた。短編の中では「血られた112」と「密室の石棒」が好み。 マイケル・ボイヤーという作家(とトリック)が紹介されているけど、謎解きがしっかりしているなら読んでみたいが、森英俊氏編の「世界ミステリ作家事典」にも載ってない人だし、どうなんでしょうね。最後に明夫君は洋子ちゃんと早いとこ済ませちゃえ(無責任発言)2023/08/17
kanamori
3
☆☆☆2018/07/31
engidaruma2006
2
著者の第一長編と短編九作品、それに評論とインタビューを収録した傑作選。 少年少女向けの推理クイズ本を多数刊行して、その中で国内外の名作ミステリの犯人やトリックをバラし捲り、読者としては有難迷惑の極みだった藤原氏であるが、創作の中でも他人の作品のネタバラシやトリックの流用をやっていたのが分かり驚いた。反則ギリギリだな。 短編の3作は、著者が別名義で『新・本格推理』に応募して採用された物で、選者の二階堂黎人さんが藤原氏の作品と知らずアマチュアの作品と思い選評している。その全文が載っていて面白かった(^-^)。2018/06/29
ekoeko
0
推理小説のトリック研究家と言われるこの作家さんの事は全く知りませんでした。トリックはなかったけど「手のひらの名前」がよかった。「ミニドレスの女」の岩井は結局どうなったのか謎。巻末の作者インタビューが興味深かった。2018/07/22