出版社内容情報
20世紀最大の作家は、常に死を考えつつもその人生を全うした。カフカの日記と手紙を手がかりに、弱くあることの意味を再考する。二〇世紀を代表する作家カフカは、いつも死にたいと思っていました。しかし、ついに実行はしませんでした。「なぜあの人は自殺したのか?」と問われる人はあっても、自殺しなかったからといって「なぜしなかったのか?」と問われる人は珍しいでしょう。しかし、カフカはそういう人です。親との関係に苦しみ、執筆と「パンのための仕事」の狭間でもがき、結婚に不安を抱き……。人生のほぼすべての場面で苦悩していた彼は、いったいどのように人生を全うしたのでしょうか。
カフカの日記と手紙をてがかりに、弱くあることの意味を再考し、現代人にとってのヒントをちりばめた一冊。
頭木 弘樹[カシラギヒロキ]
筑波大学卒業。文学紹介者。編訳書に、『「逮捕+終り」――『訴訟』より』フランツ・カフカ(創樹社)、『絶望名人カフカの人生論』フランツ・カフカ(飛鳥新社/新潮文庫)、『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』ゲーテ、カフカ(飛鳥新社)。監修書に、『マンガで読む 絶望名人カフカの人生論』平松昭子(飛鳥新社)。著書に、『絶望読書――苦悩の時期、私を救った本』(飛鳥新社)がある。
内容説明
いつも死にたがっていた男の生き方―親との関係、仕事、結婚…。カフカは人生のあらゆる場面で絶望していた。それでも死を選ぶことはなかった。その事実は私たちに何を教えてくれるのか。弱さの価値をみつめなおす、現代へのヒントに満ちた一冊。
目次
死にたいと思ったことがありますか?
ガラスの壁のなかの少年
仕事をすると、死にたくなる
永遠の葛藤―したいけど、したくない
カフカがカフカになった日
誰かを好きになった日の鮮明な記憶
恋人から忠告されると、死にたくなる
彼女と結婚しても、しなくても、生きていけない
婚約と婚約解消、そして『訴訟』
2回目の婚約と婚約解消、そして…
生きたいと思ったことがありますか?
著者等紹介
頭木弘樹[カシラギヒロキ]
筑波大学卒業。文学紹介者。編訳書に『「逮捕+終り」―『訴訟』より』フランツ・カフカ(創樹社)、『絶望名人カフカの人生論』フランツ・カフカ(飛鳥新社/新潮文庫)、『希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話』ゲーテ、カフカ(飛鳥新社)監修書に『マンガでよむ 絶望名カフカの人生論』平松昭子(飛鳥新社)。著書に、『絶望読書 苦悩の時期、私を救った本』(飛鳥新社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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