内容説明
明治初期、形成されつつあった政府は、災害にどう対応したか。『法令全書』より、1868年から70年までの災害対策法令(全111件)を発布順に配列し、詳細な注解を付す。災害対策に関する維新政府の基本姿勢と対応の詳細、法令の総体とその構造を掴むための基礎的資料。災害予防から罹災者の救援、さらに災害対策を担当する組織にいたるまで、多面的に記述し考察を加える!
目次
序説(災害対策基本法から明治前期の災害対策法令へ;官僚制の創出を媒介した災害対策を巡る明治初年の政治的闘争;災害と危機管理;本書の方法と構成)
注解(一八六八年(慶応三年一二月七日から明治元年一一月一八日まで)
一八六九年(明治元年一一月一九日から明治二年一一月二九日まで)
一八七〇年(明治二年一一月三〇日から明治三年一一月一〇日まで))
小括(近代国家形成のなかの災害対策;一八六八年から一八七〇年にかけての時期の災害対策法令―分野ごとの総括)
著者等紹介
井上洋[イノウエヒロシ]
1957年栃木県生まれ(塩谷郡氏家町)。1985年名古屋大学大学院法学研究科(政治学専攻)単位取得満期退学。群馬大学講師、同助教授、名古屋学院大学助教授を経て、南山大学教授。専攻:災害対策法制研究。行政史(日本、イギリス)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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