内容説明
『新青年』の名物企画“連続短編”全7作を完全収録!ライト・ノベル作家の元祖、森下雨村の傑作群。自身が提唱するライト・リテラチウア(軽い文学)を実践した戦前・戦後の作品をまとめた森下雨村の探偵小説選第3弾!馬場孤蝶や佐々木味津三に向けた追悼文、博文館編集者時代の思い出話、スポーツ絡みの交友録など、多種多彩な随筆も充実。
目次
創作篇(桃色の胸衣;魔の狂笛;死美人事件;室井君の腕時計;襟巻騒動 ほか)
評論・随筆篇(追想断片;三つのスリル;「悔ひなし、寂しからず」;砂金のこぼれ出た頃;老編集者の思い出 ほか)
著者等紹介
森下雨村[モリシタウソン]
1890年、高知県生まれ。本名・岩太郎(いわたろう)。1911年早稲田大学英文科卒。やまと新聞社社会部記者を経て、18年に博文館の雑誌編集者となる。博文館退社後は作家専業となり、「一般大衆に喜ばれる軽い文学としての探偵小説」を目指した“軽い文学(ライト・リテラチウア)”を提唱する。41年頃に高知県佐川町へ戻り、戦後は故郷で過ごした。1965年5月、脳出血の後遺症のため死去
湯浅篤志[ユアサアツシ]
1958年、群馬県生まれ。成城大学大学院文学研究科博士前期課程修了。大正、昭和初期の文学研究を中心に活動している。日本近代文学会、日本文学協会、『新青年』研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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