内容説明
ガス中毒による老人の死。事故に見せかけた自殺か、自殺に見せかけた他殺か、あるいは…「探偵小説十戒」を提唱したロナルド・A.ノックスによる正統派ミステリの傑作が新訳で登場!
著者等紹介
ノックス,ロナルド・A.[ノックス,ロナルドA.] [Knox,Ronald A.]
1888‐1957。英国レスターシャー州生まれ。オックスフォード大学卒業後、トリニティ・カレッジで研究活動を続け、英国国教会の牧師となったが、第一次大戦中にカトリックへ改宗。大学の礼拝堂付司祭を経て司教に就任し、大司教の高位聖職者として退職した。退職後はラテン語聖書の改訳に専念し、その業績は「ノックス聖書」として称えられている
中川美帆子[ナカガワミホコ]
神奈川県出身。他名義による邦訳書あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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飛鳥栄司@がんサバイバー
17
窓が空いた部屋にガスを充満させるための「HOW」一本だけに絞ってしまうのは素人だ、と言わんばかりのノックスの仕掛けである。終始重点を置いているのは「WHY」であり、多額の保険金の行方(使いみち)なのだ。殺人と事故死の推理合戦も激論となるわけでもなく、穏やかな感じで話は進んでいき、ガスについてのトリックの種明かしが今か今かと待ち遠しいが、いつまで経っても触れられない。最後の2章でブリードンとリーランド申し訳程度で触れるだけ。このクセモノ感がノックスらしい特徴であると思う。2018/03/12
cinos
14
保険金の関係で自殺か他殺かを調査員と警部が調査する。2人は自殺か他殺か賭けをする。2人の推理がどちらもなるほどと思った。ユーモアもあり、クラシカルミステリはやはりいい。訳も読みやすかった。2018/05/05
bapaksejahtera
13
高名な神学者で国教会からカトリックに改宗したという経歴を持つ、知る人ぞ知る推理作家の1927年作品。本作ではカトリックに反感を持つ人間がキーになるという興味深い仕掛もある。高額な保険を掛けて死んだ老人の死因を巡り、主人公の保険会社調査員が警察と共に捜査に当たる。ユニークな登場人物達の、機智と滑稽に溢れたスピード感のある作品で、飽きる事なく読めたのだが、結局は私の苦手な犯人当てと謎解きの趣向で、加えて謎の中心を構成するガス栓の配置は、犯罪よりは施工/管理者の重大な過失責任問題に思え、読後も強い疑問が残った。2023/12/04
timeturner
6
探偵業にひけめを感じている夫と頭の回転が早く社交的な妻との軽妙なやりとりが楽しい。トリックや動機に関してはあまり感心しなかったけど、『陸橋殺人事件』同様、アイロニカルなユーモアも含め全体に漂うイギリスっぽさがすごく好みだった。2023/09/09
あんすこむたん
3
訳が良かったのか読みやすい。話としては都合のいい部分はあるがそこそこ。2018/11/10