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内容説明
「書肆風の薔薇」から「水声社」へ。理念と現実の狭間で…編集者・経営者として三十五年間のさまざまな人と本との忘れがたい出会いと別れに触れつつ、出版の危機の時代を照射する!
目次
第1部 学生時代とその前後(笠井潔と文芸部を;横浜の田舎者 ほか)
第2部 出版界へ(出版界で働くキッカケ/『幻想と怪奇』;“m^eme/borges”を刊行する ほか)
第3部 創業する(創業する;初期の出版物 ほか)
第4部 水声社の現状(水声社への「復帰」;経営の「理念」(?)/編集方針 ほか)
著者等紹介
鈴木宏[スズキヒロシ]
1947年、宮城県涌谷町に生まれる。神奈川県立横浜翠嵐高校から東京都立大学に学ぶ。同大学大学院修士課程(仏語仏文学専攻)修了。1981年に「書肆風の薔薇」を創業し、以後、「水声社」と社名変更後も同社の経営にあたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
H2A
9
水声社の鈴木宏氏が出版社経営を語る貴重な対談。斜陽産業のように言われる出版業界で、30年以上も人文・芸術系中心の出版を続けるのは並大抵ではない。水声社は自分が最も贔屓にする出版社のひとつで、まずその年商を聞いて驚き、著者への稿料支払の実態に驚き(税務調査のエピソードなど興味深い)、その規模に驚く。と同時に今に始まったことではないが、現在のこうした知の置かれた環境そのものの衰微ぶりには暗澹とする。2023/03/15
gorgeanalogue
1
零細出版のありようと著者の足跡が虚飾なく語られて面白いのだが、末尾で語られるような「出版芸術」について、あるいは自分の出してきた本についてもっと語ってほしかった。カッコと引用符が多すぎて読みにくいったらありゃしない。2018/08/15
okbooks
1
文芸・人文・芸術系出版社としての「ロマン」の部分よりも、損益計算やら銀行や友人・身内からの借入やら、あけすけに語られてる実務部分が興味深かった。 税務調査に入られた時に小林康夫が税務署に上申書を書いてくれた、というのはちょっといい話。2017/08/23
takao
0
ふむ2018/01/17