内容説明
大都会に生きる移民やホームレスの影。LGBTのパレードやハロウィンの叫喚。日系人強制収容所の声なき記憶。少数派の多声が低く共鳴する多民族社会アメリカの相貌。25年にわたってアメリカの「辺境」を歩いてきた研究者の写真集成。
著者等紹介
鎌田遵[カマタジュン]
1972年東京都生まれ。亜細亜大学准教授。カリフォルニア大学バークレー校ネイティブ・アメリカン学科卒業。同大学ロサンゼルス校大学院アメリカン・インディアン学研究科修士課程修了。同大学院公共政策・社会調査研究所都市計画学研究科博士課程修了(Ph.D.都市計画学)。カリフォルニア大学バークレー校社会変革研究所客員研究員(2009年4月~2011年3月)。専門は、アメリカ研究、アメリカ先住民研究、都市計画学。著書『「辺境」の抵抗―核廃棄物とアメリカ先住民の社会運動』(御茶の水書房、2006年、アメリカ学会清水博賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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samandabadra
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アメリカ・インディアンと日本人で第二次世界大戦中に強制移住の目に遭った人々の交流は初めて知った。アメリカ政府にとって「黒歴史」といわれる部分であってもそのような場所がきちんと保存されていることは賞賛に値するだろうとも。白黒で写真を撮るのはいろいろな意味が考えられるからだろうが、色でうるさく見える部分を排除し、本質を見せることができるからなのだろうか?あるいは「想像で補え」を強調するためだろうか。先住民やLGBTQとともにマイノリティの問題として、日系アメリカ人の問題も存在するのだと訴える作品になっている2024/03/22