内容説明
アーチー・グッドウィンは陸軍情報部の少佐だった?あのネロ・ウルフがダイエットに挑戦?戦時色濃厚な四つの難事件を収めた「ネロ・ウルフの事件簿」第3弾!特別付録「ウルフとアーチーの肖像」も収録。
著者等紹介
スタウト,レックス[スタウト,レックス] [Stout,Rex]
1886‐1975。本名レックス・トッドハンター・スタウト。アメリカ、インディアナ州ノーブルズヴィル生まれ。トピーカ高校を卒業後、カンザス州の大学へ進学。1906年から二年間、アメリカ海軍に下士官として所属した。数多くの職に就きながら詩や大衆小説を書き、やがて専業作家となる。ネロ・ウルフ物の第一作『毒蛇』(34)は世界各国で人気を博し、遺作となる『ネロ・ウルフ最後の事件』(75)まで、三十作以上の長編と多数の短編が書かれた
鬼頭玲子[キトウレイコ]
藤女子大学文学部英文学科卒業。インターカレッジ札幌在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
33
第一次大戦が始まり、合衆国陸軍情報部で少佐となったアーチーに「ウルフに仕事を受けさせろ」と難題が下る。「ウルフに命令するなんてできない」と知っているアーチーは頭を抱えるが、飛行機に乗り合わせたリリー・ローワンから「知り合いの娘の悩みにのってやってくれ」と頼まれる。戻ったアーチーを待っていたのは、ウルフが歩兵を目指すため美食とも蘭とも縁を切り、探偵事務所を閉鎖するという知らせだった。三つの悩み(三つめが難題だ!)をアーチーがどう解決する?『死にそこねた死体Not Quiet Dead Enough』2018/07/07
くさてる
19
やっぱりネロ・ウルフはいいなあ。ミステリの謎解きとかには疎いわたしなのですが、このシリーズはキャラクターの魅力でぐいぐい読んでしまいます。語り手のアーチ―の軽やかなユーモアが良い。戦時中のアメリカの雰囲気も感じられて、楽しい一冊でした。2016/12/08
ヴィオラ
8
・「死にそこねた死体」 ・「ブービー・トラップ」 ・「急募、身代わり」 ・「この世を去る前に」 ・「ウルフとアーチーの肖像」2017/07/15
冬薔薇
5
アーチー陸軍情報部少佐となっての、戦時中の中短編集。ウルフも何故か歩兵志願でフリッツをお供にダイエットウォーキング中。語りアーチー、解決ウルフのいいコンビ。読み始めてまだ2作目だが事件解決よりもこのキャラクターが断然面白い。「いたずらっ気が多すぎる」モテ男アーチーが愉快。2022/02/01
雅
4
軍人になっても軽い男だ。どんな時も自分を崩さないカッコ良さに憧れる。主人公のウルフが動き回ってるのが意外で面白かった。2017/12/19