内容説明
現在の様々な社会的不祥事の根底にあるものを読み解きながら、「福島第一原発事故」の実際とその未解明問題を、東京電力への200回に及ぶ質疑応答を通して明らかにする!
目次
第1章 社会論(福島第一原発事故をめぐるSTS研究者への違和感;意外と脆い伝統科学と現代社会 ほか)
第2章 社会安全論(三・一一後の技術の考え方;三〇年以内に震度六弱以上の地震が発生する確率 ほか)
第3章 原子力安全論(旧サイクル機構で体験した受け入れがたいほど不快な出来事;文部科学省に送信した原子力機構について行政指導を要請した不快な組織制度 ほか)
第4章 考察(東京電力へのMAAP計算依頼;福島第一原発事故の誤った解釈例 ほか)
第5章 結論
著者等紹介
桜井淳[サクライキヨシ]
1946年群馬生まれ。1971年東京理科大学大学院理学研究科修了(理学博士)、2006年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻研究生修了(科学技術社会論で博士論文作成)、2009年4月から東京大学大学院人文社会系研究科で「ユダヤ思想」や「宗教学」の研究中、2009年9月から茨城新聞社客員論説委員兼務中、2014年3月から静岡県防災・原子力学術会議原子力部会構成員兼務中。物理学者・社会学者・哲学者・技術評論家(元日本原子力研究開発機構研究員、元原子力安全解析所副主任解析員、元日本原子力産業会議非常勤嘱託)、曹洞宗修行僧、巡礼登山家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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