新潮文庫
想い出あずかります

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  • サイズ 文庫判/ページ数 311p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101256818
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

毎日が特別だったあの頃の想い出も、人は忘れられるものなの?ねぇ、「おもいで質屋」の魔法使いさん。きらきらと胸を打つ長編小説。

子供たちしか知らない秘密。岬の崖の下には石造りの家があって、それは魔法使いの「おもいで質屋」だった。想い出を担保にお金を貸してくれるという。でも二十歳までに取り戻さないと想い出は返ってこない。中学生になって魔法使いと出会った里華は、すっかり仲良しになり、共に青春の季節を駆け抜けてゆく。やがて二十歳を迎えた時……。きらきらと胸を打つ、あの頃が蘇る魔法のストーリー。

内容説明

子供たちしか知らない秘密。岬の崖の下に石造りの家があって、魔法使いが「おもいで質屋」を営んでいた想い出を担保にお金を貸してくれるという。でも二十歳までに取り戻さないと想い出は返ってこない。中学生の里華は、魔法使いと出会ってすっかり仲良しになり、共に青春の季節を駆け抜けてゆく。やがて二十歳を迎えた時…。きらきらと胸を打つ、あの頃が蘇る魔法のストーリー。

著者等紹介

吉野万理子[ヨシノマリコ]
1970(昭和45)年、神奈川県生れ。新聞社、出版社勤務などを経て、2002(平成14)年「葬式新聞」で「日本テレビシナリオ登龍門2002」優秀賞を受賞し、’04年には連続テレビドラマ「仔犬のワルツ」(日本テレビ系)の脚本を執筆。’05年『秋の大三角』で第1回新潮エンターテインメント新人賞(現大賞)を受賞。児童向けの作品も精力的に執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

152
『人生最初の想い出を、魔法使いに預けてしまった。そのことは覚えていても、どんな内容だったのか、もはや想い出せない。あの人に預けるというのは、そういうことだ』。『想い出』を『質屋』に預ける奇想天外な設定の先に『想い出』の意味を問うこの作品。そこには、遥斗と里華というWキャストで展開するからこそ見えてくる物語の姿がありました。『魔法使い』を身近に感じられるこの作品。『魔法使い』に『想い出』を預ける意味を思うこの作品。読む年齢で全く異なる景色が見えてくるのではないか?そんな風にも感じたファンタジーな物語でした。2024/09/15

たるき( ´ ▽ ` )ノ

83
再読。想い出を売ってしまうことは、とても恐ろしいことだと思う。どんな些細なことでも、かけがえのないものなんだなぁ…と改めて考えさせられた。2015/10/28

ソラ

63
想い出についていろいろ考えさせられる話。良い思い出だけじゃなくなくしてしまいたいという想い出もあるわけだけど、それらすべて含めて今の自分があるんだなとかそんなことを考えてみたり2014/05/04

ばう

60
★★★私にも沢山の思い出がある。飼犬との思い出、祖父母や母や友達との思い出、会社勤めの頃の失敗や同僚の事、夫や子供達との会話。楽しいものも後悔するばかりの思い出も同じ様に沢山ある。そんな思い出を担保にする質屋を舞台に里華や遥斗ら子供達と魔法使いとの交流が描かれています。初めは児童文学かと思ったけれどそれにしては中々重い内容の話でした。取り返しのつかない後悔を胸に、質に入れた母親の思い出を全部取り戻した遥斗君。大きな代償を払いながらも大切な事に気付く事が出来ました。ちょっとほろ苦だけれど良かったです。2017/06/20

ゆきちん

58
子供だけだけが知っている岬の崖の下にある「おもいで質屋」キレイな魔女がお菓子を出してくれる。思い出を預けると忘れてしまうけど20歳までに取りに行くと返してもらえる。いや、20歳になると「おもいで質屋」のことを忘れてしまう…小学生の遥斗、高校生の里華を軸にその周辺を描く。成長物語要素もあるけどやっぱりファンタジー。魔法使いがいい感じです。「思い出」記憶を扱ってるので、ジンとくる、グッとくる場面も多々。すらっと切なく読めます。2017/04/20

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