内容説明
晩餐を控えたビクトリア朝の屋敷に響く荘厳なる銅鑼の音。その最中、屋敷の主人は撃ち殺された…。ルドヴィック・トラヴァースの理路整然たる推理が冴える。クリストファー・ブッシュ、九年ぶりの邦訳!
著者等紹介
ブッシュ,クリストファー[ブッシュ,クリストファー] [Bush,Christopher]
1885‐1973。本名チャーリー・クリスマス・ブッシュ。別名にマイケル・ホーム。イングランド、イースト・アングリア生まれ。ロンドン大学のキングズ・カレッジを卒業後、軍人や学校教師を経て作家となる。“The Plumley Inheritance”(1926)以降、六十作を超えるルドヴィック・トラヴァース探偵譚を著わした
藤盛千夏[フジモリチカ]
小樽商科大学商学部卒。銀行勤務などを経て、インターカレッジ札幌にて翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飛鳥栄司@がんサバイバー
16
謎解きの中核にすえる中国銅鑼とトリックとアリバイが上手くリンクしていない。銅鑼にいたっては事件の状況を作り出すための小道具になりさがってしまっているし、トリック自体は絵面として考えにくい。それでもブッシュならではのアリバイ崩しについては面目躍如といったところ。主要な容疑者に色がないため、ストーリー展開にメリハリがなく少々退屈してしまうが、探偵役が謎を読者に意図的に明示してくれるので、推理の方向性は見失わないで済む。トラヴァースシリーズはまだまだ未訳が多いので、もっと翻訳されれば良さが見えてくると思う。2016/02/29
tokyo-zodiac
2
大金持ちでありながら、赤貧に喘ぐ甥たちに援助をしようとしないヒューバート・グリーヴ。そんな叔父のご機嫌伺いも兼ねて、四人の甥たちは今年も恒例のお邸訪問を果たすが、今回は叔父が遺言状を書き換えようとしているとの情報も…晩餐を告げる銅鑼の音と共に発射された弾丸が叔父を貫く…ルドヴィック・トラヴァース・シリーズ6編目の邦訳♪本書もアリバイが主眼となるものの、一部容疑者たちの目の前で事件が起きている点で、過去の邦訳作品とはチト趣向が異なる♪トリックはカーしかやらんだろ?というようなある種のトンデモ系(^ー^;A2016/07/16
よだみな
0
なんかいろいろムリに起こりすぎ2017/02/14
kanamori
0
☆☆★2016/02/13