内容説明
世界大恐慌期、イギリス化学産業はなぜ帝国に向かって拡張を遂げたのか。イギリスを代表する総合化学企業であったインペリアル・ケミカル・インダストリーズ(ICI)社。1926年の設立から80年余にわたりイギリス産業界に君臨しつづけた同社の国際展開としての「多国籍化」過程を精緻に考究する。両大戦間期を中心とした欧米主要国の化学産業・企業研究を補完する、イギリス化学産業に関する初めての貴重な本格的論考。
目次
序章 対象と方法
第1章 両大戦間期の世界化学産業
第2章 1920年代央までのイギリス化学産業
第3章 ICI社の国内事業展開
第4章 ICI社の国際カルテル活動
第5章 イギリスの化学製品輸出
第6章 ICI社の多国籍事業展開
終章 概要と総括
著者等紹介
松田淳[マツダジュン]
1960年長崎県に生まれる。1986年明治大学政治経済学部卒業。2000年明治大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。博士(経営学)取得。明治大学経営学部兼任講師、日本大学法学部非常勤講師などを経て、川口短期大学ビジネス実務学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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