内容説明
“文化の国”フランスの中世一千年の歩み。フランス語はいつ、どのように誕生し、人々はこの世界と人生をどのように考え捉えてきたか?「われらの先祖ガリア人」と決別し、フランス語の創成とラテン語の復活が行われた“初期中世”から“盛期中世”の教会文化と大学の誕生を経て、“中世の秋”のルネサンスの序曲にいたる人間の知の発展を辿る。
目次
第1部 フランク王のもとでの文化の伝承と刷新(五‐十世紀)(フランク人の文化意識の神話と現実;フランス語の創成;晩期古代の文化(五‐七世紀)
“カロリング・ルネサンス”と文化)
第2部 創造の時代(十一‐十三世紀)(知と社会;教会文化;宮廷風文化)
第3部 中世文化の美しい秋(十四、十五世紀)(教育環境のダイナミズムと障碍;国家の進展と文化;社会文化的収斂と亀裂;ルネサンスへの序曲)
著者等紹介
ソ,ミシェル[ソ,ミシェル] [Sot,Michel]
1942年生まれ。初期中世フランス史を専門とする。パリ第4大学名誉教授
ブデ,ジャン=パトリス[ブデ,ジャンパトリス] [Boudet,Jean‐Patrice]
中世の占星術・魔術の研究が専門。オルレアン大学中世史教授
ゲロ=ジャラベール,アニータ[ゲロジャラベール,アニータ] [Guerreau‐Jalabert,Anita]
1950年生まれ。中世における親族関係の研究を専門とする。国立科学研究所(CNRS)研究部長
桐村泰次[キリムラヤスジ]
1938年、京都府福知山市生まれ。1960年、東京大学文学部卒(社会学科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。