内容説明
山を駆けること禽の如く、草を走ること獣の如し。蝦夷の長・阿弖流為と征夷大将軍・坂上田村麻呂、二大英雄の壮大な戦いの幕があく。
著者等紹介
中島かずき[ナカシマカズキ]
1959年、福岡県生まれ。舞台の脚本を中心に活動。85年4月『炎のハイパーステップ』より座付作家として「劇団☆新感線」に参加。以来、『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』『朧の森に棲む鬼』など、“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる物語性を重視した脚本を多く生み出す。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞・秋元松代賞と第47回岸田國士戯曲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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セリフの魔力本棚
感想・レビュー
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nightowl
1
2020年2月現在、シネマ歌舞伎として上演されている戯曲と知り読了(もう一つの「アテルイ」検索で出てくる表紙題名が白字カタカナ表記のものは歌舞伎台本ではないので要注意!!)。裏切り、裏切られを繰り返す戦いは少年漫画風。井上ひさし「イヌの仇討」と最後のテーマは同じなのに少年漫画風のためエンターテイメントの味わいが強い。分かり易い展開なので歌舞伎の苦手な方にも薦められそう。東劇は2月20日まで、その他の劇場は2月13日まで。https://bit.ly/2H5TXWu2020/02/09
いけだのどん
0
市川染五郎が新しく始めた「歌舞伎NEXT」の第一弾。劇場で見ていても台詞がわからなかったので、会場で販売していたこの台詞本?を買った。後追いで読んでみてああそういう設定だったのかとか、そう言っていたのかと分かった。高橋克彦の小説「火怨」とはずいぶん設定が違う。都と蝦夷の関係や田村麻呂との信頼関係などはだいたい同じ。ただ、中村七之助が演じた役は高橋小説版にはないもの。これはこれとして解釈、鑑賞しないとだめかもしれない。2015/07/23