著者等紹介
ヘクスト,ハリントン[ヘクスト,ハリントン] [Hext,Harrington]
1862‐1960。本名イーデン・フィルポッツ。旧英国領インド、マウントアブー生まれ。英国で教育を受け、17歳で保険会社に就職。事務員として働きながら演劇学校へ通い、舞台俳優を志すも叶わず、代わって創作活動を始め、雑誌編集者を経て専業作家となった。その後、デヴォンシャーに移住し、ダートムア地方を舞台にした田園小説で人気を博して文壇の大家となり、晩年まで多方面にわたって旺盛な創作活動を続けた
鈴木景子[スズキケイコ]
インターカレッジ札幌で翻訳を学び、同社の第8回翻訳コンクール(2011年度)で最優秀者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チェス
1
コマドリの話ね。読み応えあって面白かった。ラスト、めでたしとなっておりますが、彼女の怒り、ごもっともだと。2023/10/22
senyora
1
前半は甘い恋愛小説。後半で推理小説に。でも解説にもあるようにミステリとしては随所にアンフェアな所が。多くの視点と地の文、語り手が多い文体にとまどうことも。それにしても「ジェーンエア」を始めイギリスの作品には遺産相続の話が多い。今話題の海外ドラマ「ダウントンアビー」もそうだし。興味が湧く。それから転地や保養でヨーロッパを行き来しているライフスタイルも羨ましいような。一か月の新婚旅行なんて日本人には想像できないもの。90年前の小説だそう。現代では風俗習慣も変化しているのかな?とても興味深かった。2015/09/07
kitou
0
かのフィルポッツの隠れた名作?初読。トリックは、現代から見ると、かなり使い古されたものです。タイトルから、ダイアナが殺されるのはわかりますが、前半は恋愛小説、後半は推理小説という感じで、その移行に気付かないうちにあれよあれよと・・・、って感じです。後半の盛り上がりはなかなかで、スリル満点のカー&バイクチェイスまであります。「赤毛」はすぐわかりましたが、こちらはまったく予想していませんでした。お恥ずかしい。ただ、イギリス作家の例に漏れず、視点が固定されておらず、ちょっとアンフェアですかねえ??2016/01/13