内容説明
SF・ミステリの鬼才フレドリック・ブラウンが放つ“エド・アンド・アム・ハンター”シリーズ最後の未訳作品がついに完訳!ある日突然、探偵の伯父が消息を絶った。甥で同じく探偵のエド・ハンターがアム伯父さんを救出すべく奮闘する!
著者等紹介
ブラウン,フレドリック[ブラウン,フレドリック] [Brown,Fredric]
1906‐1972。本名フレドリック・ウィリアム・ブラウン。アメリカ、オハイオ州シンシナティ生まれ。シンシナティ大学夜間部、ハノーヴァー大学を中退後、さまざまな職を転々とする。新聞、雑誌社で校正係の仕事をしながら、1936年頃より創作活動を開始。パルプ雑誌へミステリやSFの中短編を数多く発表する。シリーズ探偵となる“エド・アンド・アム・ハンター”物の『シカゴ・ブルース』(47)でMWA最優秀処女長編賞を受賞
圭初幸恵[ケイショサチエ]
北海道大学文学部文学科卒。インターカレッジ札幌で翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
稽子
14
★★★ ミステリ。〈エド・アンド・アム・ハンター〉シリーズ。いつものフレドリック・ブラウン作品といったところ。そんなとこに居たのか~(苦笑)。なかなか面白かった。しかしながら、犯人を読者に特定させるタイプのミステリではないのでトリック重視の人には向かない。終盤、酔って犯人を言い当ててしまうし。 本編から訳者あとがきまでは良いのだが、解説の文体が不愉快でけっこうイライラさせられた。書かれている内容自体は興味深いものだったので、なぜわざわざこんな文体を用いたのだ…?と疑問に思う。2024/01/06
Ribes triste
13
エド・ハンターにまた会えたのが嬉しい。スターロック探偵社に勤務するアム伯父さんとエド。突如、アム伯父さんが失踪する。手ががりも無いまま必死で捜索するエド。少年のようなあどけなさを残しながらも、またひとつ大人になっていくエドがよいです。2017/09/30
PADI
10
推理小説とはこういうものか、と何か納得させられた気分になった。手がかりを元に次の手がかりを掴みの繰り返しだけど決して飽きない。ジョークの言い回しと主人公の恋愛事情が素敵。2015/12/18
macau3
5
フレドリックブラウンの作品は発行されてるのは全部読んだので、また読めるとは感無量。内容なんかどうだっていい、と思ってたがハンターシリーズの中でもいい方じゃないかな、訳が新しいので読みやすい。SFの未訳があったらもっと嬉しかったが。最後に狂った星座の話も懐かしい、確か星座が歯磨き粉の広告になる話だったと思うが。「73光年の妖怪」は何度も読み返した、「火星人ゴーホーム」は映画にもなっています。未読の方は是非。2016/01/02
よしひろ
4
アメリカの日常生活が見えてくる。2016/01/24